これからはモノ売りからコト売り──NEC、LAVIEとWindows 10の“親和性”をアピールMS平野社長も「Office 2016のインパクト」を予告

» 2015年09月28日 18時09分 公開
[長浜和也ITmedia]

「1」「3」「10」「45」の意味は?

 NECパーソナルコンピュータは、9月28日に2015年秋モデルの特徴を訴求する説明会を行った。NECパーソナルコンピュータは9月15日に秋冬モデルとして7シリーズ45モデルを発表している。すべてのモデルでWindows 10を導入したほか、ノートPCのLAVIE Note Standardでは、インテルの最新CPU“Skylake”こと第6世代Coreプロセッサー・ファミリーを採用した(そのほかのモデルは従来モデルとハードウェア構成が変わっていない)。

 NECパーソナルコンピュータ代表執行役員社長の留目真伸氏は、2015年秋冬モデルにおけるキーナンバーとして、「1」「3」「10」「45」を挙げて、LAVIEシリーズの特徴を説明した。

NECパーソナルコンピュータ代表執行役員社長の留目真伸氏が2015年秋冬モデルのキーナンバーとして挙げた4つの数字

 「1」は「シェアナンバー1」で、業界全体、そして、各PCメーカーが苦戦する中でも、LAVIEシリーズが、店頭販売のPCシェアで2013年から1位を維持しているだけでなく、シェア率を2013年の23.9%から2014年には24.9%、2015年の1月〜8月では26.3%と値を挙げていることを紹介した。

 「3」はNECパーソナルコンピュータが進めている「D3」コンセプトだ。従来の性能訴求や用途訴求ではなく、「Digital Dramatic Days」と表現する「PCを活用する便利な生活」を訴求してPCの購入を勧める新しい試みだ。NECはこの変化について「(性能訴求の)モノ売りから(体験改善を訴求する)コト売りへのシフト」と表現している。

 「10」はWindows 10。Windows 10が導入した顔認証によるログイン機能「Windows Hello」が利用できるように一部のモデルではインテルのRealsense 3D対応カメラを内蔵したことをアピールしている。ちなみに、「45」は2015年秋冬モデルとして登場した45モデルだ。

 説明会では、LAVIEシリーズとWindows 10との連携を重点的に紹介していた。日本マイクロソフト代表執行役社長の平野拓也氏もゲストで登場し、創立40周年になるMicrosoftとNECは早期から連携してOSの機能を活用するPCを開発してきており、Windows 10でもOSの機能を最大限に引き出すLAVIEシリーズに期待していると述べたほか、翌日の9月29日にはOffice 2016の説明会を行い「Office 2016のインパクトを紹介できると思っている」と予告した

日本マイクロソフト代表執行役社長の平野拓也氏は、Windows 10とLAVIEシリーズとの連携をアピールした

 LAVIEシリーズの特徴は、具体的な利用場面(出勤前の情報収集、ストリーミングコンテンツを家族で視聴、買い物に出かける前の情報収集と外出時における情報利用)で、Windows 7を導入したモデルとWindows 10を導入した2015年秋冬モデルで、使い勝手にどれだけの違いが出るのかを動画で紹介したうえで、その違いを生む理由を新モデルのシステム構成から説明することで示した。

朝の情報収集はWindows 10とSkylakeを採用したLAVIE秋冬モデルで、朝テレ(ビ)かから朝パソ(コン)に代わると主張する

 出勤前の情報収集では、Windows 10の導入と“Skylake”世代のCPUとRealSense 3D対応カメラを搭載したLAVIE Note Standard NS850の高速起動と顔認証による即時ログインで出勤前のあわただしい時間でも十分に情報を収集できることを紹介。家族とのコンテンツ視聴では、インテルのワイヤレスディスプレイ技術「WiDi」を利用した大画面テレビへの表示を取り上げ、PCの狭い画面できゅうくつ思いをしなくても大画面で家族全員が快適に楽しめることを示した。

 買いもの情報の事前収集と外出時における情報利用では、タッチパネルを搭載するLAVIE FristaとWebページに手書きでマーキングができるWindows 10標準ブラウザのMicrosoft Edgeの組み合わせで収集した情報を視認しやすく加工して、外出時にスマートフォンで参照しても利用しやすい事例を紹介している。

家族でストリーミングコンテンツを利用するときはWiDiで大画面テレビと接続して快適に視聴し、買い物の事前情報はWindows Edgeでマーキングを加えて利用しやすくする、という利用形態がD3の目指す姿だという

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