パナソニックは10月7日、モバイルノートPC「Let'snote」の2015年秋冬モデルを発表した。目玉は主力機種の「Let'snote SX」をフルモデルチェンジした「Let'snote SZ5」だ。
製品発表会では、光学ドライブ内蔵で世界最軽量(2015年10月7日現在/パナソニック調べ)を実現したLet'snote SZ5の設計コンセプトや、製品へのこだわりを開発担当者が説明した。
パナソニック AVCネットワークス社ITプロダクツ事業部国内営業部部長の向坂紀彦氏は発表会の冒頭で、Let'snoteが常にユーザーの声を取り入れ、ともに進化してきたことを強調した。
今回のLet'snote SZ5も、年間1000社を超える企業ユーザーとのコミュニケーションを通じて得たさまざまな意見を取り入れ、中でも「ビジネスの現場では光学ドライブがまだ必要であり、本体に内蔵している安心感が欲しい」という声を形にしたものであると説明する。
向坂氏は、国内モバイルノート市場において11年連続シェアNo.1を達成したことをアピールしながら、変わり続けるビジネスモバイルへのニーズに応えることで、2018年には国内でシェア50%以上を獲得することを目標に掲げた。
続いて、Let'snote SZ5プロジェクトリーダーの坂田厚志氏が、Let'snote SZ5の製品概要や、世界最軽量を実現する上でのこだわりを解説した。
坂田氏は、長い期間ユーザーから支持されてきたSXシリーズの「軽量」「長時間駆動」「頑丈」「高性能」「操作性」というコンセプトを引き継ぎつつ、さらに「軽量」「見やすさ、使いやすさ」「高性能」の3点に注力したという。
Let'snote SZ5は、より素材を薄く、面積を減らすことでSXシリーズに比べて約241グラムもの軽量化に成功している。新たに天板の中央部分をなだらかな逆ドーム形状にする「逆ドーム型ボンネット構造」を採用し、従来の「スリムタフボンネット構造」も継承することで、天板のたわみを抑え、強度を確保しながら薄型化を実現した。
また、基板と光学ドライブの一部分を重ね合わせたオーバーラップ構造により、フットプリント(製品面積)を最小化している。さらに、ディスプレイ表面ガラスの薄型化、内蔵ファンのヒートスプレッダの一体化、光学ドライブの軽量化が、ボディ全体の軽さに貢献しているという。
ディスプレイは、アスペクト比が16:10の12.1型WUXGA(1920×1200)液晶パネルを採用し、縦の解像度が広がることで、ドキュメントなどの一覧性が向上している。キーボードは縦が約16ミリ、横が19ミリのキーピッチ、さらに約2ミリのストロークによって打ち心地を追求。キーの左上と右下の角を丸くすることで指の引っ掛かりを低減した。
また、外部ディスプレイ出力ポートといった本体のインタフェースは、変換ケーブルが不要の標準コネクタを妥協なく搭載。LTE対応モデルもラインアップするなど、ビジネスの現場での使い勝手を追求した。
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