先週、オリオスペックに8Tバイトの2.5インチSSD「NS370」のサンプル品が届いた。SATA 3.0に対応した15ミリ厚のドライブで、寺社設計のコントローラーとチップによる「Hyper Link NANDテクノロジー」によって高速化と大容量化を実現したという。
すでに受注販売を始めており、価格は136万800円。同様の技術を盛り込んだPCI Express x4(Gen2)接続の10Tバイトモデル「NS570」の受注も同時期から始めており、こちらは204万1200円だ。
SSDの最大容量モデルといえば、8月末にサムスンから2TバイトのSATA 3.0モデル「850 EVO MZ-75E2T0B/IT」が10万円前後で登場しているが、今回の2モデルにより一気に引き上げられることになった。ただし、価格もケタ違いに高く、一般的なハイエンド製品とも次元が違う売れ方になりそうだ。
オリオスペックは「今年上半期の登場したインテルのSSD 750シリーズは、RAIDを組むために1枚5万円の400Gバイトモデルを複数枚購入する方もいらっしゃいましたが、今回のはそういう“ロマン買い”の領域をはるかに超える金額なので、趣味で入手するという人はまずいないでしょうね。おそらくは検証用であったり、業務上の必要性があったりで法人さんが狙い撃ちされるのかなと思います」と話していた。
買い手はかなり限定されそうだが、これを皮切りに今後SSDの大容量化が進む期待は大きい。別のショップは「PCI Express型SSDも自作市場に登場した2009年頃は完全にキワモノ扱いでしたしね。数年後にはHDDに肩を並べる大容量SSDが当たり前になっていても不思議ではないでしょう」としみじみ語る。
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