ココが「○」 |
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・洗練された独自仕様のケース |
・性能と静音性を高いレベルで両立 |
・BTOで幅広いシステム構成を選択可能 |
ココが「×」 |
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・BTOの選択肢が多く知識がないと選びにくい |
・梱包箱が大きく、取り出しにくい |
サイコムの「Radiant GZ」シリーズは、スタンダードなミドルタワー型PCシリーズだ。汎用性の高いATXフォームファクターを採用しており、ベースモデルそれぞれに豊富なBTOメニューが用意され、予算や好みに合った構成でオーダーできる。
BTOの選択肢はミドルレンジを中心にコストパフォーマンスを意識した内容だ。10月19日に構成をリニューアルし、Fractal Designとの共同開発による新デザインのオリジナルケースを標準ケースとして採用している。
ベースモデルは4種類が用意されており、Intel Z170/H170、Intel H97、Intel X99、AMD 970とそれぞれプラットフォームが異なっている。今回は、開発コードネーム「Skylake」こと第6世代CoreとIntel Z170/H170チップセットを搭載する「GZ2500Z170」のミドルレンジ構成を評価機として入手した。その内容や性能を検証しよう。
新たに標準ケースとして採用したPCケースは、Fractal Designの「CORE2500」をベースにサイコムオリジナル仕様にカスタマイズしたものだ。北欧スウェーデンに本拠を構えるFractal Designの製品は、品質の良さに加えて、独特の上質感のあるデザインも定評がある。
ベースとなっているCORE 2500は、Fractal Designとしてはエントリークラスのモデルだ。本体サイズは195(幅)×431(奥行き)×450(高さ)ミリと、ミドルタワーとしてはスリムで比較的扱いやすい。密閉型スタイルを採用しており、エアフローを効率化して放熱性能を確保しつつ、前面付近の吸気口を最小限に抑えて内部の動作音を漏らさないよう配慮されている。
手回しネジ2つを外すことで側板のみが外れるようになっており、内部には簡単にアクセスできる。5インチベイを2基、3.5インチシャドウベイを4基確保しながら、長いグラフィックスカード(最大380ミリ)を装着できるスペースを確保するなど拡張性も十分だ。
サイコムの独自仕様としては、まず天板をパンチ加工タイプから穴のないタイプへ変更し、密閉性を高めている点。市販品のCORE 2500は、水冷の280ミリラジエータが搭載できるよう排気口と取り付け穴が空いているが、水冷クーラーの搭載を想定していないRadiant GZではこれらは不要だ。逆に、穴がないほうが密閉型スタイルの特徴を生かせて静音性で有利だし、ゴミやホコリが入り込むこともない。つまり、Radiant GZの構成に最適化することで、システムとしての完成度を向上させている。
また、底部にはオリジナルのインシュレータを装着し、制振性を高めるとともに、見た目もグレードアップしている。さらに、側面の排気口部分に防じんフィルタを装着できる仕様(BTOオプションで用意)としている点も、メンテナンス性にもこだわるサイコムらしいポイントといえる。
なお、BTOでは、PCケースを変更することもできる。Fractal DesignのDefine R5やCooler Master CM690III、Antec P100など、多数の選択肢が用意されており、オプション、搭載ファンなども細かく選べるようになっている。
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