「GPU Switch」で外部GPUを固定利用! 高速ゲーミングノート「NEXTGEAR-NOTE i5710」実力検証「Skylake-H」×「GTX 970M」(2/4 ページ)

» 2015年11月25日 18時28分 公開

第6世代のクアッドコアCPUと、高性能GPUを搭載

 CPUには、インテル最新の第6世代Coreの中でも高性能なクアッドコアモデルのCore i7-6700HQを採用する。Hyper-Threadingに対応しており8スレッド同時処理が可能で、標準2.6GHz、最大3.6GHzと動作周波数も高速だ。ゲームはもちろん、クリエイティブ、マルチメディア、オフィスなど幅広い用途に対応できる処理性能を備えている。

 グラフィックス機能は、CPU内蔵のIntel HD Graphics 530に加えて、外部GPUとしてNVIDIAのGeForce GTX 970M(3Gバイト)を搭載している。GeForce GTX 970Mは、NVIDIAのモバイル向けGPUとしてはGeForce GTX 980Mに次ぐハイエンドモデルだけに高い3D描画性能を持っており、最新のゲームも一通り快適にプレイすることができる。

CPUには、Core i7-6700HQを搭載している。第6世代Coreプロセッサーのハイエンドモデルで、クアッドCPUコアを内蔵し、動作周波数も標準2.6GHz、最大3.6GHzと動作周波数も高速だ

Core i7-6700HQは、GPUコアとして「Intel HD Graphics 530」を内蔵している。3D描画性能はあまり高くないが、省電力で動画再生などはスムーズに行なえ、ハードウェアエンコーダとしてIntel Quick Sync Video(QSV)も搭載する

外部GPUとして、NVIDIAのモバイル向けの高性能GPU「GeForce GTX 970M(3Gバイト)」を搭載している。電力効率が高い第2世代Maxwellアーキテクチャのハイエンドモデルで、1280基のCUDAコアを内蔵しており、強力な3D描画性能を持つ

外部GPUのみを利用する「GPU Switch」を導入

 本製品の大きな特徴といえるのが、「GPU Switch」機能の導入だ。CPU内蔵GPU(Intel HD Graphics 530)と外部GPU(NVIDIA GeForce GTX 970M)を使い分けるハイブリッドグラフィックス方式と、外部GPUのみを固定で利用する方式を選べるようになっている。

 標準ではハイブリッドグラフィックスとなっており、内蔵GPUと外部GPUはアプリケーションごとに自動で切り替えられる。高い3D描画性能が要求されるゲームなどではGeForce GTX 970Mが、Webブラウズや動画再生などではIntel HD Graphics 530が使われ、性能と消費電力を最適に保たれる。どちらのGPUを使うかはNVIDIAのドライバによって判断される。

 ただ、この方式は難点もある。メジャーなゲームタイトルやアプリケーションであればNVIDIAのドライバが最適に振り分けてくれるのだが、日本国内のみ、あるいは別の一部地域のみで使われているローカルなアプリケーションは、ゲームタイトルであってもNVIDIA GPUが使われない場合がある。手動設定をすることで解決は可能だが、まれに設定できないアプリケーションもあった。

 また、ハイブリッドグラフィックスでは接続形態として、NVIDIA GPUの出力もCPU内蔵GPUとそのグラフィックスメモリ(メインメモリ)を経由して出力されるため、ディスプレイ出力の解像度などもCPU内蔵GPUの制限に左右され、アプリケーションによっては互換性に問題が出たり、パフォーマンスにも若干の影響が出る場合がある。

 Intel CPU内蔵GPUコアのほうが消費電力が低いものの、持ち運びを想定していない据え置き型のゲーミングノートPCではハイブリッドにするメリットはあまりない。特に、PCそのものよりもゲームのプレイに興味があってゲーミングPCを導入するゲームプレイヤーにとっては、手動での設定変更などはおっくうな作業でしかなく、外部GPUのみを利用したいというニーズは少なくなかった。

 そういうニーズに応えて導入したのが、このGPU Switch機能というわけだ。Control Centerユーティリティから簡単に切り変えることができて便利だ。

マウスコンピューターのWebページに記載されている「GPU Switch」のしくみ。外部GPUを固定して利用できる

標準のハイブリッドグラフィックスでは、NVIDIAドライバが自動でCPU内蔵GPUと外部GPUを使い分ける。NVIDIAコントロールパネルで手動設定も可能だ

GPU Switchは、タスクバーに常駐しているControl Centerユーティリティから利用できる。切り替えの際は再起動が必要だ

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