光モノ人気がじわじわ再興中古田雄介のアキバPickUp!(1/4 ページ)

» 2015年12月07日 15時56分 公開

「ライティングの幅が格段に上がりました」――2015年の光モノ事情

 先週PCパーツのアクセサリー類で話題を集めたのは、NZXTの「HUE+」だ。虹色に光るLEDライトが10個並ぶテープとそれを制御するユニットをまとめたキットで、価格は1万円強。本体は2.5インチベイに固定し、USBケーブルでマザーボードとつなぐことで専用ソフトによる光り方の調整やプログラムが利用できるようになる。最大40個×2チャンネルの制御が可能で、LEDテープを増設することも可能だ。

NZXT「HUE+」

オリオスペックが展示しているデモ機。光の色が専用ソフトで調整できる

 入荷したTSUKUMO eX.は「2012年に登場したハードウェア制御キット『HUE』の進化版で、これはWindows上で光量や色、パターンなどを細かく設定できるのが特徴です。最近はマシン内部の光り方をデザインしたというユーザーも増えているので、どれだけ売れるか注目しています」と話していた。

 実際、最近は“光モノ”パーツへの関心が高まっているとの話を方々で聞く。

 パソコンSHOPアークは「ゲーミング界隈では、虹色に光る(かつ、光り方をカスタム可能な)キーボードやマウスなどが一定以上の注目を集めています。その流れからマシン内部のライティングにこだわるようになる人もいますね」という。

 オリオスペックは「水冷キットの普及で、チューブに光を当てたり、2連や3連のファンを光るタイプに変えたりといった趣向を凝らすニーズが高まっているのもあるでしょうね」との見方も示した。

 特に売れていると評判なのは、サーマルテイクの12/14センチファン「Riing 256Color LEDシリーズ」だ。フレームの内側がリング状に光る仕様で、付属のコントローラーで256種類の色表現ができる。12センチ1個で3000円前後、3個セットタイプは7000円弱で出回っている。

 「光の効果がファンの向きに依存しないのと、光り方が落ち着いていて2連3連でもうるさくないのがポイントですね。普通のファンは登場後しばらくすると売り上げが落ちますが、コレはずっとキープしています。12センチ14センチとも割安な3個パックが売れ筋です」(TSUKUMO eX.)。

TSUKUMO eX.にある「Riing 256Color LEDシリーズ」コーナー

Riing 256Color LEDシリーズを組み込んだパソコンSHOPアークの水冷デモマシン

 10年以上前に盛り上がった後、ときに再興が期待されつつもブレイクには至らず、細く長く続いてきたといわれる光モノブーム。それがいま、本格的に再ブレイクに向かっているのかもしれない。

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