「VAIO S11」徹底レビュー これぞ待望のSIMフリーLTEモバイルノートPC本日発売!(4/7 ページ)

» 2015年12月18日 06時00分 公開

USB 3.1 Type-C/Thunderbolt 3ポートとレガシーポートを両立

 本体装備の端子では、Thunderbolt 3ポートを搭載する点が目新しい。Thunderbolt 3は、USB 3.1 Type-Cに実装されたAlt Modeを利用するThunderboltの最新規格で、1本のケーブルにディスプレイ信号(DisplayPort 1.2)とデータ信号(PCI Express 3.0)を混在して送ることができ、専用ケーブル利用時では最大40Gbps転送に対応する。

Thunderbolt 3/USB 3.1 Type-C 右側面の小さく長細い端子がUSB 3.1 Type-C/Thunderbolt 3ポートだ

 Thunderbolt 3ポートは通常のUSB 3.1ポート(10Gbps/Super Speed Plusモード)としても機能する。互換性検証などの問題からUSB Power Delivery(USBポートで最大100ワットの給電ができる仕様)には対応しないということだが、USB Type-Cで10Gbpsの高速転送が利用できるだけでも大きなアドバンテージだ。

 ただし、ディスプレイ出力はこのThunderbolt 3とアナログRGB出力(D-Sub 15ピン)しかないため、現段階でDisplayPortやHDMIといったデジタルディスプレイ出力を利用する場合、変換コネクタが事実上必須となってしまう。もっとも、DisplayPort 1.2対応なので、変換コネクタさえ用意すれば4Kの60Hz表示もこなせるのは頼もしい。

 HDMI出力ではなく、アナログRGB出力を搭載したのは前述の通り、日本のビジネスシーンにおいてプロジェクターなどを接続するのに、まだまだアナログRGBが多く使われているからだ。VAIO S11が採用する最新の第6世代Coreは、標準でアナログRGB出力に対応していないため、わざわざDisplay Port出力を基板上でアナログRGBに変換して実現している。VAIO S11の並々ならぬこだわりを感じる部分の1つだ。

 Thunderbolt 3/USB 3.1 Type-CのほかにもUSB 3.0ポートは2基を装備し、さらにUHS-I(最大104MB/秒)、UHS-II(最大312MB/秒)といった高速規格に対応するSDXC対応SDメモリーカードスロットも搭載した。液晶ベゼル上部には92万画素のWebカメラも備えている。

 ボディには、TPMセキュリティチップ(TCG 1.2準拠)、プレゼンを想定した大容量ステレオスピーカー(Pro 11より3デシベル大音量化)、モノラルマイク、ヘッドフォン出力端子も内蔵する。

 ディスプレイ出力の仕様には注意が必要だが、先進の規格からレガシーポートまでカバーしており、このサイズのモバイルノートPCとしては充実した装備と言える。

前面 ボディ前面にインタフェース類はない
背面 LTEモデルの背面にはMicro SIMスロットが用意されている
左側面 左側面には手前側にヘッドフォン/マイク端子、USB 3.0があり、排気口を挟み、奥にACアダプタ接続用のDC入力がある
右側面 右側面は奥側からアナログRGB出力のD-Sub 15ピン、1000BASE-Tの有線LAN、Thunderbolt 3/USB 3.1 Type-C、USB 3.0がある。手前のSDメモリーカードスロットはUHS-I、UHS-IIといった高速規格に対応する

 なお、液晶ディスプレイを開くと、接地した天板がスタンド代わりとなって本体後方が持ち上がり、アナログRGBや有線LANケーブルと設置面の干渉を防ぎつつ、パームレストが緩やかに傾斜してキーボードが入力しやすくなる「Housing Displayチルト機構」はVAIO Pro 11同様だ。ヒンジ部は閉じた状態から開きやすいよう、カム機構の最適化でヒンジトルクの設定値を最適化しており、上質感ある開閉動作を実現している。

Housing Displayチルト機構 アナログRGB出力や有線LANのコネクタは物理的にギリギリの実装だ。そのままではコネクタの厚みで本体が浮いてしまうこともあるため、液晶ディスプレイを開けると本体がチルトし、これらのコネクタの下にスペースができるようになっている

 USB Power Deliveryに対応しないこともあり、ボディ左側面にはこれまで通りACアダプター接続用のDC入力端子が設けられている。

 ACアダプターはVAIO Proシリーズと共通の40ワットタイプが付属。5ボルト/1.0アンペア出力が可能なUSB給電端子を搭載し、スマートフォンやポータブル音楽プレーヤーを充電できるのがうれしい。実測でのサイズが38(幅)×105(奥行き)×27(高さ)ミリ(突起部を除く)、重量が本体のみで191グラム、電源ケーブル込みで234グラムだ。持ち運びで邪魔になることはないだろう。

ACアダプター ACアダプターはVAIO Proシリーズと共通。コンパクトボディで給電用のUSB端子も備えている。内蔵バッテリーはユーザーが交換できない仕様だ

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