PCとの接続は簡単だ。付属ディスクに収められたソフトウェア「BRAVO-HD Audio CPL」をインストールし、ポータブルDAC本体を付属USBケーブルで接続する。この時点で既にポータブルDACからの音声出力が可能だが、さらにハイレゾ音源などの高ビットレート・高サンプリングレートなファイルを再生するにはWindowsの設定を変更する必要がある。

コントロールパネルのサウンドで、オーディオデバイスの再生タブに表示される「デジタル出力 BRAVO-HD HS USB Audio」のプロパティを開き、「サポートされている形式」タブに表示されるサンプルレートの全てにチェックを入れ(左)、さらに「詳細」タブの既定の形式を「2チャネル、32ビット、384000 Hz(スタジオ音質)」を選択する(右)。これでハイレゾ音源を再生する準備が整ったこれまで、Windowsでハイレゾ音源を楽しむには専用の音楽再生ソフトウェアをインストールする必要があったが、Windows 10からは標準のWindows Media Playerなどでも再生が可能になった(DSDは未対応)。今回は試しに96kHz/24bitで収録されたwavファイルのハイレゾ音源を再生してみた。再生中は音源の再生サンプリング周波数が本体のLEDによって表示されるため、「今流れている音楽は本当にハイレゾで再生できているか」を目視して確認することもできる。
実際にポータブルDACから出力される音を聞いてみると、内蔵DACで再生したときに感じた「一生懸命に頑張って鳴らしている感」がなくなり、どこか余裕を持って再生している印象を受けた。これまで他のパートに隠れていた楽器の音が前に出てくるようになり、楽器それぞれの聞き分けがしやすいのだ。これは使用するイヤフォンや音源によっても変わるため、難しいところではあるのだが音楽を楽しく聞けるようになったことは間違いない。
価格も1万9999円(税込、送料別)と、基本スペックを考えると割安感があるため、ハイレゾ音源をPCでも楽しみたい人はもちろん、PCの音質をグレードアップしたいと考えている人にとっても試しやすい。本体のデザインもよく、所有欲を満たしてくれるのため、少なくとも買って後悔することはない一品だ。
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