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「Surface Book」徹底検証――37万円の最上位機はどれだけ速い?Surface Pro 4やライバルと比較(5/7 ページ)

» 2016年03月09日 11時00分 公開
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総合的なパフォーマンスをチェック

 システムの総合的な性能を評価するため、PCMark 8を実施した。実際のアプリケーションを使ってPCの用途全般をシミュレートするベンチマークテストで、「Home」が家庭での利用向け、「Creative」がクリエイティブユース、「Work」がオフィスでの業務を想定した内容だ。バージョンは2.6.512を利用している。

 NVIDIAのOptimus Technologyを使ったハイブリッドグラフィックス製品に共通することだが、このテストではIntel GPUが強制的に選択され、NVIDIA GPUへの変更はユーザー権限ではできない。そのため、CPU内蔵GPU(Intel HD Graphics 520)でテストした。また、Writing(テキスト編集)など画面の表示解像度が高いと不利になる項目が幾つかある。つまり、Surface Bookはスコアが伸びにくい条件のテストだ。

 結果を見ると、GeForceが使えないことで、性能面での強みが生かせなかった。Surface Pro 4(Core i7モデル)にはWorkのみ勝り、Home、Creativeでは負けている。特にCreativeではスコアの差が大きく、やはりゲーム系、写真/ビデオ編集などで水を空けられており、Intel HD Graphics 520とIntel Iris Graphics 540の違いによる影響が大きい。

 CPU内蔵GPUが同じSurface Pro 4(Core i5モデル)にはHome、Creative、Workの全てで上回ったが、差は小さいものとなった。

PCMark 8 2.6.512(1) PCMark 8 2.6.512のHome Accelerated 3.0スコア
PCMark 8 2.6.512(2) PCMark 8 2.6.512のCreative Accelerated 3.0スコア
PCMark 8 2.6.512(3) PCMark 8 2.6.512のWork Accelerated 3.0スコア
PCMark 8 2.6.512のスコア比較
モデル Surface Book(Core i7) Surface Pro 4(Core i7) Surface Pro 4(Core i5) VAIO Zクラムシェルモデル
テスト時のスタイル パワフルラップトップモード キックスタンド利用+Type Cover装着 キックスタンド利用+Type Cover装着 クラムシェルノート
Home Accelerated 3.0
Home Accelerated 3.0 Score 3025 3248 2868 3706
Web Browsing − JunglePin(秒) 0.347 0.367 0.387 0.336
Web Browsing − Amazonia(秒) 0.147 0.158 0.164 0.143
Writing(秒) 5.89 5.66 6.31 4.3
Photo Editing v2(秒) 0.306 0.277 0.275 0.242
Video Chat v2 / Video Chat Playback 1 v2(fps) 30 30 30 30
Video Chat v2 / Video Chat encoding v2(ミリ秒) 64.7 58.7 74.7 50
Casual Gaming(fps) 34.5 49.8 32.4 56
Creative Accelerated 3.0
Creative Accelerated 3.0 3782 4201 3703 4581
Web Browsing − JunglePin(秒) 0.347 0.367 0.388 0.336
Web Browsing − Amazonia(秒) 0.147 0.157 0.164 0.143
Video Group Chat v2 / Video Group Chat Playback 1 v2(fps) 30 30 30 30
Video Group Chat v2 / Video Group Chat Playback 2 v2(fps) 30 30 30 30
Video Group Chat v2 / Video Group Chat Playback 3 v2(fps) 30 30 30 30
Video Group Chat v2 / Video Group Chat encoding v2(ミリ秒) 68 61.7 82.7 51.7
Photo Editing v2(秒) 0.321 0.274 0.277 0.244
Batch Photo Editing v2(秒) 17.9 16.1 17.9 14.7
Video Editing part 1 v2(秒) 11.1 10.8 10.9 10.2
Video Editing part 2 v2(秒) 21.4 17.7 18.6 16.3
Mainstream Gaming part 1(fps) 9.6 15.7 9.3 17.4
Mainstream Gaming part 2(fps) 4.7 7.4 4.5 8.1
Video To Go part 1(秒) 9.3 8.6 9.2 8.5
Video To Go part 2(秒) 13.7 12.3 14.3 11.8
Music To Go(秒) 15.25 15.38 16.85 14.13
Work Accelerated 3.0
Work Accelerated 3.0 3955 3922 3566 4409
Web Browsing − JunglePin(秒) 0.345 0.365 0.388 0.336
Web Browsing − Amazonia(秒) 0.147 0.158 0.164 0.143
Writing(秒) 5.85 5.6 6.34 4.36
Spreadsheet(秒) 3.09 3.17 3.52 2.92
Video Chat v2 / Video Chat Playback 1 v2(fps) 30 30 30 30
Video Chat v2 / Video Chat encoding v2(ミリ秒) 65 57 76 49.3

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Adobe Photoshop CCの処理速度は?

 Surface Bookはクリエイティブユースも想定したスペックになっているため、Adobe Photoshop CC(2015)を使ったテストも行った。

 このソフトでは、NVIDIA GPUのCUDA、及び汎用(はんよう)GPGPU規格のOpen CLに対応し、フィルタ処理などにGPUの性能を積極的に活用する。クリエイティブアプリケーションの多くはCUDAに対応しており、NVIDIA GPUを利用するメリットの1つが、こうした用途にあるが、Intel GPUも近年はOpen CL/GPGPU機能強化を進めている。

 テスト内容は、3枚のレイヤーで構成した6000×3000ピクセルの画像データに対して、ブレの軽減や変形、スマートシャープ、照明効果といったフィルタをかけるバッチ処理に要する時間を計測した。GPUを利用するフィルタを多めに入れた条件となる。

 結果は、パワフルラップトップモード(GeForce)が1分24秒、クリップボード(CPU内蔵GPU)が1分34秒と、10秒の差が生じた。静止画の編集としてはかなり重い内容のテストだが、速さを実感できるほどの差かというと微妙なところだ。

 参考までにHaswell世代(2013年)の典型的なスペックを持つノートPC(Core i5-4200U、4GBメモリ、256GB SATA SSD)で同じテストを実行したところ、2分39秒だった。これより1分も速いのだから、パフォーマンス志向のシステムとして納得できる性能と言える。

Photoshop CC Adobe Photoshop CC(2015)はフィルタ処理などにGPUの性能を活用できる。こうしたクリエイティブアプリケーションの利用においてNVIDIA GPUは高い実績があり、安定性でもリードしている印象がある
Adobe Photoshop CC画像処理テスト
モデル Surface Book(Core i7) Surface Book(Core i7)
テスト時のスタイル パワフルラップトップモード クリップボードモード
GPU NVIDIA GeForce GPU Intel Iris Graphics 540
バッチ処理 1分24秒 1分34秒

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