ココが「○」 |
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・合体時はdGPUの描画性能がプラス |
・合体時は十分なバッテリーライフ |
・動作音は静粛、放熱性能も十分 |
ココが「×」 |
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・クリップボード利用は制限が多い |
・パフォーマンスの割に価格が高い |
「Surface Book」は、日本マイクロソフトが国内展開するパフォーマンス志向の13.5型ノートPCだ。上質なマグネシウム合金ボディーに、独自のマッスルワイヤーを内蔵した着脱機構を備えており、通常のクラムシェルノートPC形状「パワフルラップトップモード」、取り外した画面単体のタブレット形状「クリップボードモード」、画面を上にして畳んだペン向け形状「キャンバスモード」の3つのスタイルで利用できる。
既存の「Surface」や「Surface Pro」シリーズと大きく異なるのは、キーボードカバー(Type Cover)ではなく、合体時に完全なクラムシェルノートPC形状となるキーボードを有することだ。キーボード側には外部GPU(dGPU)、大容量バッテリー、USBなど主要なインタフェースを搭載している一方、PC本体となるタブレット側はキックスタンドやヘッドフォン出力以外の端子を省き、バッテリーも小型に抑えて薄型軽量に仕上げるなど、メリハリの効いた構成が目を引く。
米国では2015年秋に発売され、その斬新なスタイルから度々話題になっていたが、ついに日本でも2016年2月4日に発売となった。Microsoft Storeで購入できる4種類の一般向けモデルのうちハイエンドモデル(SW6-00006)を入手したので、Surface Bookの本分であるパフォーマンスを中心に検証していく。
まずはSurface Bookの製品ラインアップを確認しよう。一般向けには5モデルが用意されており、Microsoft Storeでは文教向けモデル以外の4モデルが直販されている。法人向けモデルではMicrosoft Officeが省かれるが、ハードウェアは共通だ。
モデルによってCPU、メモリ容量、SSD容量が異なるほか、評価機を含む上位モデルはdGPUとしてNVIDIA GeForce GPU(グラフィックスメモリ1GB GDDR5)を搭載するのも特徴だ。日本マイクロソフトによれば、これはNVIDIAとの共同開発によるもので、具体的な型番などは存在しないという。
このGeForce GPUはキーボード側に内蔵されており、画面を外してクリップボードモードとなった際にはCPU内蔵のGPU(Intel HD Graphics 520)が使われる。また、合体した状態ではNVIDIAのOptimus Technologyによるハイブリッドグラフィックス仕様となり、CPU内蔵GPUコアとGeForce GPUをアプリケーションごとに切り替えて利用する。
気になる価格だが、エントリーモデルはCore i5、8GBメモリ、128GB SSD、dGPU非搭載の構成で22万1184円(税込、以下同)、今回テストするハイエンドモデルはCore i7、16GBメモリ、512GB SSD、dGPU搭載の構成で37万2384円となる。価格も最上位級と言えるが、日本マイクロソフトが予約注文を開始したときには、ハイエンドモデルが最も人気を集めたそうで、高性能なノートPCを求める一部ユーザーのニーズに合致したようだ。
Surface Book国内モデルのラインアップ | |||||
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型番 | CPU | メモリ | GPU | ストレージ | Microsoft Store価格(税込) |
SW6-00006 | Core i7 | 16GB | NVIDIA GeForce GPU(1GB)+CPU内蔵 | 512GB SSD | 37万2384円 |
SW5-00006 | Core i7 | 8GB | NVIDIA GeForce GPU(1GB)+CPU内蔵 | 256GB SSD | 29万1384円 |
TP4-00006 | Core i5 | 8GB | NVIDIA GeForce GPU(1GB)+CPU内蔵 | 256GB SSD | 26万9784円 |
SV7-00006 | Core i5 | 8GB | CPU内蔵 | 128GB | 22万1184円 |
W45-00006(文教モデル) | Core i5 | 8GB | CPU内蔵 | 128GB | 取り扱いなし |
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