皆さんは「マウスだこ」をご存じだろうか。マウスだことは「ペンだこ」と同じように、マウスを長時間使用することで手の付け根あたりの皮が厚くなってしまったり、変色してしまう症状の俗称だ。手首を支点にしてマウス操作するタイプの人がマウスだこを作りやすい。筆者はまだここまではなっていないが、やはり手首支点で操作するので「マウスを使ってると痛いなー」と感じることがある。
エルゴノミクスマウス「400-MA069」は、2016年3月にサンワサプライから発売した、手首の負担軽減をうたうIRワイヤレスマウスだ。新発売のこちらのマウスを早速レビューしていく。
なによりもまず目を引くのはマウス横についている大きなフラップだ。これはリストレストの役割をし、小指や手の付け根が机と直接接地することを防ぐことができる。このフラップはサイズの他に中・小サイズも用意されており、用途や好みに応じて切り替えられる。
初めにもご紹介した通り、一般的なマウスでは、マウスを握ると小指や手首、親指などが机に接地してしまうため、長時間マウスを使用するような仕事をしていると接地部分が擦れて痛くなってしまうことがある。これが続くとマウスだこになってしまうこともあるのだ。一方400-MA069は、大フラップをマウスに装着することで、この問題を解消している。この場合、前腕(手首と肘の間)の真ん中あたりを机に付けて、支点として操作することになる。実際に使ってみるとマウスを動かしても手が擦れることがないため、非常に快適だ。手の感覚としては快適な一方で、支点の位置が手首から前腕へと移るために細かいポインティング操作には慣れがいるとも感じた。
そういった細かいポインティング操作のために、やはり手の付け根を支点にしてマウスを操作したいから大きなフラップは邪魔だ、と言う意見もあるだろう。そういったニーズに応えるため400-MA069はフラップを取り外して付け替えられるようにしている。
手の付け根を支点にマウス操作をしたい方には中フラップの装着がおすすめだ。中フラップでは小指はフラップ上に乗るが、手首は接地した状態となる。
筆者はとにかく机に接地したくないので大フラップを好んで使ったが、細かいポインティングには中フラップのほうが適していると感じた。フラップはマグネット式で簡単に付け替えられるため、用途に応じて切り替えるのもありだろう。ちなみに、小フラップを付けることで一般的なマウスの形にもなる。ただ、本当に一般的なマウスの形になってしまうので筆者はあまりおすすめしない。強いて言うなら持ち歩き用途というところか。
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