AMD A10-7890KとWraith Coolerの性能をチェックする:Socket FM2+でついに定格4GHz越え(1/4 ページ)

» 2016年04月06日 18時00分 公開
[石川ひさよし,ITmedia]
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A10-7870Kからそれぞれ200MHzアップ! 定格4.1GHz、ターボ時4.3GHz

 AMD AシリーズAPUの新製品「A10-7890K」は、A10-7870Kと同じ「Godavari」コアを採用しつつ、クロックを引き上げた製品だ。A10-7870Kではターボ時のクロックが4.1GHzだったが、A10-7890Kでは定格側で4.1GHz、ターボ時で4.3GHzと、ともに4GHz超で駆動する。200MHzほど引き上げられたクロックが、どのようにパフォーマンスに現れるのか、ベンチマークで明らかにしていこう。

 まずはA10-7890Kをスペック面から。A10-7890KはCPUコア部分には改良なく、従来のA10-7870Kと同様、Steamrollerアーキテクチャのクアッドコア構成となっている。動作クロックは前述の通りだ。定格側で4GHzを超えたAPUは、A10-6800K(Richland)以来となる。ターボ時のクロックは、A10-6800Kが4.4GHzなのでまだこれは超えてはいない。ただし、Socket FM2+、Kaveri以降で見ればA10-7850Kの4GHz、A10-7870Kの4.1GHzと、じわじわ引き上げられている。

A10-7890K

 GPUコア部分は、GCN世代のRadeon R7グラフィックスで、8GPUユニット構成となる。GPU-Zから確認すると512 Stream Processor。GPUコアクロックは866MHz。これらの仕様は、基本的にA10-7870KのRadeon R7グラフィックスと同様だ。GPUスペックとしては変わらないが、ゲームパフォーマンスはGPUとCPUとのバランスによるため、A10-7870Kと全く同じというわけではないだろう。

CPU-Zのスクリーンショット。左がA10-7890K、右がA10-7870K

GPU-Zのスクリーンショット。左がA10-7890K、右がA10-7870K

 TDPで見るとA10-7890Kは95ワットで、A10-7870Kと変わらない。実際には多少の差があるかもしれないが、TDP枠としては同じなので、冷却で特別気を使う必要はない。製造プロセスがこなれてくる中で、より高クロックで動作するチップが生産できるようになってきた、といったところだろうか。

 対応ソケットは引き続きSocket FM2+が採用されており、チップセットはAMD A88XやA78、A68H、A58などになる。各マザーボードメーカーの上記チップセット搭載Sokcet FM2+マザーボードならばAPUを載せ替えるだけで動作するはずだ。

 場合によってはBIOSの更新が必要となる可能性はあるが、筆者の手持ちのマザーボードはBIOS更新は不要だった。サポートするBIOSバージョン以降にアップデートがリリースされているくらいなので、Godavariに対応していれば動作するのだろう。

対応ソケットはSocket FM2+

 さて、AMD製CPU向けマザーボードは、チップセットの更新が緩やかで、なかなかマザーボードの新製品が登場しない。そのため筆者自身、Socket FM2+登場時に導入したマザーボードを現在まで使ってきた。

 ただし、この間、USB 3.1が登場したり、NVMe対応のM.2 SSDが登場したりと、システム側に新たな規格が登場している。最近になってAシリーズチップセット搭載マザーボードにも、これらの新規格を採用した新製品が増えている。A10-7890Kにリフレッシュしようという方、これであと数年間を乗り切ろうという方は、マザーボードも一新することでシステムの足回りを強化できるだろう。

 A10-7890Kは、当然「Fluid Motion Video」にも対応している。Fluid Motionは、24pの映像を自然な60pの映像へと補完、コンバートする機能だ。AMDドライバが変更されたことによって、オプションを有効とする設定箇所が変わったので、下のスクリーンショットを参考に、高画質再生を楽しんで欲しい。

AMD Fluid Motion Videoもサポート
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