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買い切りでクラウド名刺管理導入を促す SansanとPFUのコラボモデル「ScanSnap iX500 Sansan Edition」「早く言ってよ〜」でおなじみ

» 2016年05月27日 00時00分 公開
[山口恵祐ITmedia]
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 企業の名刺管理ビジネスが近年盛り上がりを見せている。社内の名刺をデジタルで管理し、組織内で共有することでビジネスを円滑に進めたり、営業活動の促進ツールとして利用したりと、もはや企業の業績を左右するといっても過言ではない。名刺管理サービスへの新規参入も加熱しているが、ドキュメントスキャナーと名刺管理サービスがコラボレーションした製品が登場する。

 ドキュメントスキャナーを手掛けるPFUと、名刺管理サービスのSansanは5月26日、ドキュメントスキャナー「ScanSnap iX500」の標準機能に加えて、500枚分の名刺データを管理できる法人向け名刺管理サービスが利用可能なオールインワンモデル「ScanSnap iX500 Sansan Edition」を発表、同日より販売を開始する。価格はオープンで、PFUダイレクト価格は5万9400円(税込)。

「ScanSnap iX500 Sansan Edition」 「ScanSnap iX500 Sansan Edition」
基本性能やハードウェアはScanSnap iX500と変わらないが、スマートフォンへのダイレクト接続は本モデルのみが利用できる

 本製品は、PFUのドキュメントスキャナーScanSnap iX500にSansanスマートフォンプランの500枚名刺ライセンスが付属し、製品を買ったその日から月額契約なしでSansanの名刺管理サービスを利用できるのが特長だ。これまでSansanのサービスを利用するには、最低でも月額1万円の継続的なコストが掛かっていた。ScanSnap iX500 Sansan Editionは買い切りとすることで、導入のハードルを下げるのが狙いだ。

500枚以内であれば、月額なしで利用できる

 さらに、ScanSnapは通常アクセスポイントを経由して各デバイスと接続するが、Sansan Editionだけの機能としてSansanのスマートフォンアプリとアドホックでダイレクト接続できる特別モードも搭載している。ネットワーク環境が制限されたオフィスでも、大量の名刺を管理したいというニーズを解消するという。

ダイレクト接続に対応することで、社内のネットワーク環境に依存せず利用できる

 PFU代表取締役社長の長谷川清氏は「(ScanSnapは)書類をPDF化することからはじまり、OCRによる情報の抽出、モバイルデバイスへの対応など、ビジネススタイルの変化に対応してきた。最近は名刺の管理についてユーザーの関心が高い。しかし、社内のWi-Fi使用が制限されているなど、ユーザーによって環境は異なる。ユーザーのICT環境に依存せずに、スマートフォンで大量の名刺を管理したいというニーズをかなえるために今回のモデルを製品化した。(ScanSnapに)あらたな付加価値を追加し、デスクトップのデジタルデバイスパートナーになると確信している」と期待を寄せた。

 Sansan代表取締役社長の寺田親弘氏は「名刺とは、企業にとって外交そのもの。出会いの記録である名刺をデータ化すれば、情報資産となる。Sansanはこれまで企業向けのソリューションとして展開してきたが、それだけではマーケットが限られてしまう。企業内で(クラウド名刺管理サービスが)コピー機や電話機のように日用品として使ってもらいたい。ScanSnap iX500 Sansan Editionを購入すれば、すぐにSansanのサービスが利用できる。商品として購入できるのははじめての試み。これによって新たな販路の拡大を狙う」とコメントしている。

PFU代表取締役社長の長谷川清氏(左)と、Sansan代表取締役社長の寺田親弘氏(右)

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