高性能なのに静音!? Pascal世代の最新GPUを搭載したデュアル水冷モデル「G-Master Hydro Z170」Pascalで水冷(1/2 ページ)

» 2016年08月17日 23時00分 公開
[ITmedia]
ココが「○」
・CPUとGPUに水冷システムを採用
・高性能と静音性を両立した設計
・独自のこだわりにCARDKEEPERを追加
ココが「×」
・ケースは拡張性が高い分やや大きい

 BTOメーカーのサイコムは、CPUとGPUに水冷システムを導入したデュアル水冷モデル「G-Master Hydro」や、Noctua製ファンをはじめとする高品質なパーツを組み合わせることで究極レベルの静かさを実現した「Silent-Master Pro」など、エンスージアスト向けのハイスペック構成だけでなく、静音性にもこだわったモノ作りで定評がある。

 今回、Pascal世代のGeForce GTX 1070/GTX 1080をいち早く水冷化し、デュアル水冷システムに組み込んだ「G-Master Hydro Z170」の最新モデルを取り上げよう。

G-Master Hydro Z170。カラーバリエーションとしてホワイトもある

性能と静音性のバランスを突き詰めたデュアル水冷

 基本的にPCは高性能になればなるほど、それを支えるCPUやGPUの発熱は高くなる。ハイエンドなパーツで固めたゲーミングマシンがうるさいと感じるのは、システムの冷却に十分な風量を確保するため、どうしてもファンノイズ大きくなりがちだからだ。特に高いグラフィックスパフォーマンスを必要とするゲーミングマシンは、CPUだけでなくGPUでもファンノイズが無視できない問題になる。また、十分な冷却性能がなければGPUのブーストクロックが維持できず、性能を追求するのであれば余裕を持った冷却システムが求められる。

 そこでサイコムは、システムの主要な熱源であるCPUとGPUの両方に水冷システムを組み込み、高い性能(つまり十分な冷却性能)と静音性を両立した。それが“デュアル水冷”をうたうG-Master Hydroシリーズだ。特にGPUの水冷はCPUの水冷に比べると独自のノウハウが必要になり、PCメーカーが販売する製品としてデュアル水冷(メーカーによってはダブル水冷)を採用するシステムは多くない。それだけに、最新GPUのGeForce GTX 1070/GTX 1080でサイコムがいち早く水冷化に取り組んでいるのは、性能と静音性を両立したいと考えるユーザーにとって朗報だろう。

G-Master Hydroの最大の特徴であるデュアル水冷システム

 G-Master Hydro Z170の水冷システムは、GeForce GTX 900シリーズで採用した水冷システムを踏襲している。具体的には、CPUクーラーにASETEKの「550LC」、グラフィックスカード側に「740GN」を組み込み、ケースの背面と上部に設置したラジエーターで放熱する構成だ。ラジエーターにはENERMAX製の静音12chファン(UCTB12P)を装着し、いずれも低速で回転する。同社によると、ノイズレベルは18dBA以下とのことだが、実際にケースを開けて耳を近づけない限り音が気になることは皆無だ。

サイコムならではのこだわりが光る

 PCケースも引き続き、Fractal Designの「Define R5」を採用する。フロントドアとサイドパネルに吸音シートを張り、冷却ポンプやラジエーターファンの音をさらに低減しているほか、底部のインシュレーターによる振動防止などケース自体に静音性への配慮がみられる。また、フロントドア内の防じんフィルターによってホコリの侵入を防ぐだけでなく、天面部にはサイコムオリジナルのメッシュカバーを装着してるのが目を引く。マグネットで着脱できる仕様でホコリの除去もしやすく、何よりケース全体の見た目もいい。

内側に吸音シートを張り付けたフロントドアを開けると防じんフィルター。ワンタッチで取り外すことができ、メンテナンス性が高い

サイドパネルは手回しネジ2本で外せる。こちらも内側に吸音シート付きだ。オプションでクリアパネルも選択できる(+1600円)。クリアパネルを選ぶと、BTOで内部LED発光システムを追加できるようになる。リモコン操作でイルミネーションできるので、光りモノが好きな人にとっては一見の価値あり

内部空間に余裕があるミドルタワーケースで、5インチベイが2基、3.5/2.5インチベイが8基、2.5インチベイが2基と拡張性は十分。標準電源はCoolerMaster V750を採用。出力750ワットで、80PLUS GOLD認証を付けた高変換効率電源だ

 そしてさらに、今回からグラフィックスカードに「CARDKEEPER」を付属しているのがユニークだ。これは輸送時にグラフィックスカードのネジが緩み、ケース内で脱落するのを防ぐためのものだが、振動を抑える役目もあり、わずかながら静音性にも貢献しているだろう。また、そもそもカードの脱落などほとんど起こらないと思われるが、「あったら安心、それならあるほうがいい」というスタンスで標準品にしてしまうあたり、サイコムらしい異常なまでのこだわりを感じる。ちなみにこのCARDKEEPER、これだけを作っているメーカーのようだ。

天面側のマグネット式フィルタはサイコムならでは

今回新たにCARDKEEPERを標準品として装着。よく見ると、水冷システムのチューブに合わせて一部分を削り取ったくぼみが見える(CARDKEEPERの製品版にはない)。こだわりすぎです

       1|2 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年09月08日 更新
  1. 10月に登場する「RTX Spark」搭載PCで見た“不可解な”設定値 次期Windowsで変わるGPUメモリの仕組み (2026年09月07日)
  2. 再来する“グラボ複数挿し”需要! 220mm径の巨大ファン搭載ケースやFractal新モデルがアキバで話題に (2026年09月07日)
  3. 値上がり後のアキバで見つける「据え置き価格」のグラフィックスカード――16GB搭載モデルは今週末が狙い目 (2026年09月05日)
  4. 「RTX Spark」搭載のWindows PCは10月に登場 LAN内のPCを束ねてローカルAI処理を分散・高速化する「NVIDIA PAIR」β版も公開 (2026年09月07日)
  5. バッテリーを外せば約639g! 最新CPU「Intel Arc G3 Extreme」搭載の8型ゲーミングPC「OneXFly APEX Air」に触ってきた (2026年09月07日)
  6. NVIDIAの「DLSS 5」がついにデビュー 対応第1弾は「NBA 2K27」 (2026年09月04日)
  7. NVIDIAがAIモデル共有サイト「Hugging Face」を約2兆137億円で買収/GoogleがAIモデル「Gemini 3.8 Flash」を発表 (2026年09月06日)
  8. ローカルLLMをNPU単体で動かせる「Lemonade Server」をRyzen AI 9 HX 470搭載の「Minisforum AI X1 Pro-470」で試してみた (2026年09月04日)
  9. エレコム、デュアルバンド接続に対応したコンパクト設計のWi-Fi 7無線LANルーター (2026年09月07日)
  10. ノートPCのバッテリー持ちを劇的に変えた新世代SoC──Intel、Qualcomm、AMDの最新動向を探る (2026年09月04日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー