GTX 1060搭載でコスパ抜群!! 持ち運べるゲーミングデスクトップ「LITTLEGEAR」の魅力がすごいよゲーマー注目(2/2 ページ)

» 2016年08月31日 16時00分 公開
[前園宏ITmedia]
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高コスパでゲームもぬるぬるな「LITTLEGEAR i310SA4」

 評価機(LITTLEGEAR i310SA4)の主なスペックは、CPUがCore i7-6700(3.4GHz/最大4GHz)、メモリが16GB(PC3-12800 8GB×2)、ストレージが240GB SSD、グラフィックスがGeForce GTX 1060(6GB)、OSが64bit版Window 10という構成だ。価格は12万4800円(税別)と手が届きやすく、コンパクトかつ高性能なゲーミングPCが欲しい人にとってはかなり魅力的な選択肢だろう。また、予算に余裕があるなら、NVMe対応の高速M.2 SSDに変更したり、光学ドライブを搭載することもできる(ただし、上記のSSDは256GBでも+2万7900円と高価だ)。

CPU-Z(左)とGPU-Z(右)の画面

 まず、システム処理性能の目安になるCINEBENCH R15の結果は、CPUが807cbと高い結果となった。ちなみにCore i7-6700K(4GHz/最大4.2GHz)を搭載する上位モデルは877cbでその差は10%以下。CPU処理性能を突き詰めたいならBTOオプションで6700K(+9800円)に変更することもできるが、そのままでものマルチスレッド処理に対応した動画編集などは快適にこなせるだろう。

CINEBENCH R15の結果

 実際のアプリケーション作業をシミュレートしてシステム全体の性能を測るPCMark8は、Homeが4368、Creativeが7241、Workが4640という結果。もともと高性能なゲーミングPCなので当然と言えば当然だが、Webブラウジングや生産性アプリによる作業など、一般的な用途に使うメインマシンとして十分な性能を備えているのが分かる。

PCMark8の結果。左からHome accelerated、Creative accelerated、Work accelerated

 一方、3Dグラフィックス性能を測る3DMarkは、FireStrikeで1万の大台を超え、さらに負荷の高いFire Strike Extremeでも5968と、ゲーミングPCとして十分なスコアをマークした。最新ゲームタイトルも高品質設定で快適に遊べるはずだ。ただ、高いフレームレートを要求するFPSの4Kプレイはやや荷が重いかもしれない。4K解像度のテストであるFire Strike Ultraは2941という結果だった。

Fire Strike(左)とFire Strike Extreme(右)の結果

Time Spy(左)とFire Strike Ultra(右)の結果

 実際のゲームタイトルを扱ったベンチマークでは「FINAL FANTASY XIV:蒼天のイシュガルドベンチマーク」を試した。結果を見れば分かるように、フルHD(1920×1080)/最高品質/DirectX 11の設定で12403と非常に高いスコアをマーク。この程度の負荷のゲームタイトルなら最高水準で遊び尽くせるだろう。なお、4K(3840×2160)の最高品質でも3758で「快適」の指標だった。

「FINAL FANTASY XIV:蒼天のイシュガルドベンチマーク」の結果

 LITTLEGEAR i310シルバーモデル(i310SA4)は、製品ラインアップでみればミドルレンジに位置し、上にはGeForce GTX 1080/GTX 1070を搭載するプラチナモデルやゴールドモデルが存在する。しかしその性能は、フルHD環境下でのゲームプレイであれば十分すぎるほどで、Pascal世代のGeForce GTX 1060が前世代の上位GPUに迫る実力を備えていることに驚かされる。高いグラフィックス性能を持ちながら消費電力が抑えられている点も、LITTLEGEAR i310のように排熱面で不利なコンパクトモデルにとってはうまく“ハマって”いる。

 LITTLEGEAR i310SA4は、送料/税込みだと13万8024円になるが、それでも15万円を大きく切っており、幅広い人が購入を検討できる現実的な価格といえる。最新ゲームを快適に遊べるコンパクトPCを探しているなら、GeForce GTX 1060の搭載でコスパに磨きがかかったLITTLEGEARシリーズが有力候補になるだろう。

マウスコンピューター/G-Tune

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