Appleが11月15日に発表した新製品『Designed by Apple in California』をAppleのオンラインストアで購入しました。
Apple製品といっても、「Apple Designの過去20年の記録を450枚の製品写真で表現した」写真集。開発に8年を費やしたそうです。
サイズが2種類あり、小さい方(26×32.4cm)を購入しました。大きいサイズ(33×41.3cm)もあります。価格は小さい方が2万800円、大きい方が3万800円です(いずれも税別)。
白い布(ドイツ製のリネンだそうです)張りの上製本で三方銀付け、溝つき角背で開ききれない造本。背にタイトルが、表紙にAppleのロゴがエンボス加工されています。体重計で計測したところ、重さは2.9kgありました。重い……膝に載せてると、痛い。
文字は、Appleのデザイン責任者であるジョナサン・アイブ氏による序文と、目次、小さな「スティーブ・ジョブズにささげる」の文と、奥付(全部英語)のみで、後は全て製品の写真です。奥付には米国のISBN番号が付いてます。
折り込み付録が付いていて、そこに序文の翻訳と、全ページの写真のキャプション、用語解説が載ってます。こちらは日本語です。この付録だけ世界で各国語にして挟んでるのだと思います。
最初に開いたときは、見たことのある写真ばかり(プレス向けの写真)かと思いましたが、中には、初代iMacのブラウン管やiPhoneのレザーケースの製作工程が分かるものなど(少なくとも私が)初めて見るものもあります。
Appleの製品と同様に、本文用紙やフォント(San Francisco)、梱包まで、隅々までAppleの精神が宿る作品だと思います。
iMacから始まるこの写真集を最初から通して眺めると、感慨深いものがあります。思わず1998年に出た写真集『アップルデザイン―アップルインダストリアルデザイングループの軌跡』も引っ張り出してきて眺めてしまいました(こちらはAppleの製品ではありません)。
それにしても、でかいです。本棚に入りません。置き場所にも困ります。でも、アイブさんの序文にちょっとジーンと来たし、眺めてると楽しいので買ってよかったです。
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