スターバックスでMacBookを開き、ノマドワークや勉強をする人を見かけるということは、よくあるのではないでしょうか。「スタバでMacを開くドヤラー」と揶揄(やゆ)されるようなこともありつつ、そうした人の姿を見ない日はありません。彼らは何を求めてスタバに赴くのか、また一方でそうした行為をしたがらない人々は何を考えているのか、聞いてみました。
世の中でよく議論されるように、スタバで作業する人々の中には「スタバというブランドがおしゃれでリッチだから」といった漠然としたイメージを持って、お店に足を運ぶ人がいるようです。
確かにスタバは、内装やサービスの洗練された雰囲気に定評があり、値段設定もそれなりに高いため、リッチというイメージがあります。また、そうした場所で作業する人が「洗練されたスマートな人である」という認識が根付くのも不思議ではありません。実際に、学生である筆者の友人でスタバが大好きだという人がいますが、彼女もやはり、おしゃれな上に英語も堪能である優秀な人物です。
ファッション性ではなく、利便性を重視してスタバを利用するという意見も。とある20代の男性は、「作業の長期戦を覚悟する場合には、BGMや他人の会話などのほどよい雑音がある方が良い」と話します。また、電源が完備されており、他のコーヒーショップと比べてパーソナルスペースが狭すぎないといった環境は、何か作業をしたい人にとって魅力的です。
ユニークな意見としては、「スカイツリーのソラマチにあるスタバでは複数のポケストップを回せる」という理由や、かわいい女の子を探しに行くという理由から、スタバを利用するという話もありました。
一方で、同じ利便性という視点から、スタバでの作業を選ばない人たちもいます。「職業柄、作業するにはスペースが狭すぎる」「タバコを吸いたいが、喫煙スペースがない」といった声が上がっています。
また、学生である筆者にとって、1杯500円ほどするスタバのドリンクはぜいたくであるという認識があり、例えば学生がレポートを仕上げるためにスタバを利用するというのは、コストパフォーマンスが低いようにも思います。
そして、反対派の中でも過激な意見として見受けられるのは、「いかにもデキる人を装っているようで鼻につく」というもの。
そうした意見を受けて、「マイナスのイメージをもたれるのが恥ずかしい、周りの目が気になるために、PCを開くのを躊躇(ちゅうちょ)してしまう」という20代男性からの声も上がっています。ネット上のQ&Aサイトでその旨を相談している方もいるようで、「スタバで仕事など、ドヤっているようで逆に格好悪い」という認識は、ある程度世の中に定着してしまっているようです。
2015年には、スタバ側がTwitterの公式アカウントで、MacBookを写した画像を使って新作ドリンクのPRをしたことが物議をかもしたという珍事もありました。
スタバで作業する人、しない人、その行為について賛成な人、反対な人、世の中にはさまざまな人々が存在しています。とはいえ、これだけ多くの人が何か意見を言いたくなるということは、それだけみんなスタバの存在が気になっているということなのかもしれません。
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