Googleがスマホで「VR」「AR」に取り組む理由

» 2017年05月09日 10時00分 公開
[井上翔,ITmedia]

 昨今のIT業界では、新しいトレンドとして「仮想現実」(VR)や「拡張現実」(AR)が注目されている。それをモバイル環境で実現しようとしている1社が、Androidプラットフォームを主導する米Googleだ。

 同社はAndroid端末用のVR技術「Daydream」と、AR技術「Tango」を開発。複数のパートナーメーカーを通して対応端末を発売している。

 Googleはなぜ、モバイル向けにVR・AR技術を展開するのか。5月8日に行われた開発者向けイベント「Unite 2017 Tokyo」で、同社でDaydreamとTangoのPublishing Producerを務めるアレックス・リー氏がその背景を語った。

アレックス・リー氏 Googleのアレックス・リー氏

 リー氏によると、IT業界では15年おきに「ビッグウェーブ(大波)」が来るという。現状は、スマートフォンを始めとする「モバイル」の波から、VR・ARに代表される「空間認識コンピューティング(spatially computing)」の波に乗り移る過渡期にある。

 この過渡期に、Googleが「“過去”の波」(リー氏)であるモバイルデバイスを使ったVR・ARに注力する理由はスマホの普及台数にある。リー氏は現在30億台以上のスマホが普及し、現在も年間15億台の新しいスマホが出荷されているという統計があることに触れつつ、この規模感が同社だけではなくアプリ開発者にとっても重要だと指摘する。

 同社は「情報をアクセスしやすく、使いやすくすること」を使命としている。そのことにのっとって考えれば、スマホでVR・ARを実現すること自体は自然の流れといえるだろう。

IT業界のビックウェーブ IT業界における「ビッグウェーブ」は15年おきに来る
Googleの見立て Googleは、VR・ARを始めとする「空間認識コンピューティング(spatially computing)」が今後の情報アクセスの主流になると考えている
30億台普及しているスマホは魅力 その観点では、30億台普及しているという統計もあるスマホは魅力的

関連キーワード

VR | スマートフォン | Google | Android | Daydream


Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年10月14日 更新
  1. RTX 5060よりRTX 3060? 最低でも25万円! 値上がりが続く自作ゲーミングPCのリアル (2026年10月12日)
  2. 「折りたたみ不要派」が過去形に? 約201gの軽量ミニタブレットとしても使える「Galaxy Z Fold8」に触って分かったこと (2026年10月13日)
  3. 約581gの軽さで美しい画面を持ち歩く! 日本エイサーの有機EL搭載14型モバイルディスプレイ「PE140Wsmiuux」を試す (2026年10月12日)
  4. 全48製品が最大40%オフ! BenQのディスプレイやプロジェクターがお得に! (2026年10月11日)
  5. メモリやSSDが高すぎてPC買えない問題 IntelのラナーデCTOはどう考えている? (2026年10月09日)
  6. Anthropicが小型AIモデル「Claude Haiku 5.5」を発表/Mistral AIが大規模言語モデル「Mistral Large 4」を公開 (2026年10月11日)
  7. 日本HPが個人向け新ノートPCを10月下旬に発売 RTX Spark搭載の「OmniBook Ultra 16 AI PC」と若者の最初の1台を狙う「OmniBook 5 14」 (2026年10月09日)
  8. 5K/75HzとWQHD/300Hzを切り替え! MSIの26.9型ディスプレイが話題に (2026年10月10日)
  9. 最大割引率は49%! セール初登場を含むAmazfitのスマートウォッチ&スマートリングがお得 (2026年10月13日)
  10. オープンイヤー型の「ACCENTUM Clip」が初セール! 「ゼンハイザーオータムセール2026(第2弾)」開催 (2026年10月13日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー