6月22日、秋葉原電気街の中心地に「ビックカメラAKIBA」がグランドオープンした。5月31日に移転したソフマップ秋葉原本館のビルを再活用した総合店舗で、周辺に建つ5店のソフマップも同時にリニューアルしており、「AKIBAビックマップ」の名の下に総合的に展開している。
パソコンからスマートフォン、家電にゲーム、酒類やドラッグなど、家電量販店としても幅の広い商品を取り扱っており、同店のリリースでは「専門店の集合体」を掲げている。
6月6日に1階部分がプレオープンするなどグランドオープンを待たずに営業を始めており、すでにある程度は街に与える影響が見えてきている。
自作ショップの反応は穏やかで、おしなべて肯定的な声が多かった。あるショップは「総合的に取り扱うといっても、1階に薬や日用品、お酒を置いていて、スマホとパソコンは3階と4階ですから。我々と食い合わないので、こちら側にじゃんじゃん人を集めてほしいですね」と話す。
別のショップも「普通の家電量販店とも違った存在という感じです。外国人観光客や女性を取り込むのが狙いみたいですし、過度には期待しませんが、新しい層をアキバに呼んでくれる存在になったらうれしいです」と話していた。
実際、グランドオープン前後から、ビックカメラAKIBAの買い物袋を持った人の来店が目立って増えてきているとの声も複数のショップで聞いた。
ただ、大半は一利用者としての歓迎の声のほうが目立ったところもある。ベテラン店員氏は「日用品が買える大型店がドン・キホーテだけだとちょっと心もとなかったので通っています。家電量販店として真正面から攻めてくるというより、街の足りないところを埋めてくれる感じなのでありがたいですね」と話していた。
アキバとしての期待と利用者としての歓迎。後者はすでに実っているが、前者の結果がみえるのはもう少し先か。今後を見守りたい。
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