M.3 SSD、Z-SSD、64層V-NANDなどSSDの最新動向(2/3 ページ)

» 2017年07月12日 16時51分 公開
[鈴木雅暢ITmedia]

ストレージで音が変わる アイ・オー・データ機器が音質検証

 アイ・オー・データ機器の北村泰紀氏は、Samsung SSDを採用したコンシューマ製品として、ハイレゾ対応ネットワークオーディオサーバー「fidata Network Audio Server HFAS1」などを紹介した。

SSDを採用したコンシューマ製品として、ハイレゾ対応ネットワークオーディオサーバー「fidata」などを紹介した株式会社アイ・オー・データ機器事業戦略本部企画開発部企画2課の北村泰紀氏

 このHFAS1は、ハイレゾ音源ファイルを効率よく効くためのネットワークオーディオ専用ストレージで、再生機器は各社のネットワークオーディオプレイヤー、USB DACに対応、タブレットからコントロールする機能を提供している。

 同製品は高音質を追求するために、基板レベルから、水晶発振器や電解コンデンサなど実装部品の吟味に加え、回路設計を最適化するなどあらゆる方面から徹底したアプローチを行っている。ストレージに関しては、ヒアリングの結果、HDDモデルとSSDモデル両方を用意しており、SSDモデルにはSamsungの850 EVOを採用したという。選択基準は「性能でも耐久性でもなく、実際に聴き込んで音がよかったため」(同氏)。SSDならば何でもよかったわけではなく、850 EVOがもっともよかったということだ。

 なぜストレージで音が変わるのか? HFAS1は、デジタルデータをネットワークやUSB経由でデジタルに出力するデバイスであり、アナログ要素は存在しない。それでも、北村氏は「音の違いは確かに感じることができる」と話す。

 そこで、同社では「装置の電気的なノイズが伝達されて、音質に影響しているのではないか」という仮説を立て、HDDモデルとの比較検証を行った。その結果によれば、SSDモデルを利用したほうが、装置本体もUSBケーブルで接続したUSB DACも、ノイズ、ジッターとも少なくなる傾向があり、装置本体のノイズ傾向が、USB DACのノイズ傾向と一致し、仮説を実証する結果が出たという。

fidata Network Audio Server「HFAS1」は、ハイレゾ音源のために開発したネットワークオーディオ専用ストレージだ

ラインアップは、SSDモデル「HFAS1-S10」とHDDモデル「HFAS1-H40」の2種類がある

音質には徹底的にこだわり、とにかく音を聴き込んで基板レベルから作り上げたという

最も音が良かったという理由で、SSDモデルにはSamsung 850 EVOを選択した

HFAS1は、データをデジタルのまま出力する機器だが、ストレージの違いにより聴感上は明らかに変化を感じるという

装置の電気的なノイズが何らかの理由でDA変換を行う再生機器に伝達され、影響しているではないかということだ

SSDモデルとHDDモデル、それぞれを利用した時のグラウンドノイズを比較。メディア側、USB DAC側ともにSSDのほうが少なく、メディア側の傾向がUSB DACに影響を及ぼしていると考えられる

SSDモデルとHDDモデル、それぞれを利用した時の計測ジッターの比較。こちらもSSDモデルを利用した時のほうが低ジッターという傾向が出た

展示会場にはデモ機が用意され、SSDモデル「HFAS1-S10」とHDDモデル「HFAS1-H40」を実際に聴き比べることができた。残念ながら筆者には違いが分からなかったが、同行していた他社の記者の中には、違いが分かると話す人もいた

4台の850 EVOを搭載するとともに、電圧変動を抑える「PowerConditioner」を装備し、徹底してノイズ対策を施した最新モデル「HFAS1-XS20」

SeeQVault対応のポータブルSSD「SeeQVault SSD」も開発中として紹介された

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