もう1つ11月2日に販売がスタートした大物に、GeForce GTX 1070 Tiカードがある。GTX 1070とGTX 1080の間に位置するハイエンド級GPUで、搭載カードが当日22時から一斉に売り出された。税込み価格は6万円弱から8万円超だ。
GeForce GTX 1070 TiはCUDAコアが2432個あり、リファレンスのコアクロックは1608MHz。メモリはGDDR5を8GB積んでおり、バス幅は256bitとなる。表皮電力は180Wで、推奨電源は500Wとなる。初回に登場した各社のモデルはオリジナルクーラーを採用しているが、基本仕様はリファレンスを踏襲している。
直前になって深夜販売を決行したパソコン工房 秋葉原BUYMORE店は「製品自体のパフォーマンスはいいんですけど、問題は価格ですよね。GTX 1080カードが底値近くになっているなかで、どれだけ存在感が示せるかだと思います」と話す。
実際、GTX 1080カードは特価で税込み6万円前後となるものもあり、現時点ではGTX 1070 Tiとの差異化が難しい面もある。某ショップは「モノ自体もGTX 1080とほとんど変わらないから、メーカー各社にOCしないように指令が出ているとのウワサもあるくらいです。まあ、価格が落ち着いてきて違いがはっきりしないことには厳しいですよね」とこぼしていた。
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