GoogleのVR HMD「Daydream View」、日本発売

» 2017年12月01日 20時41分 公開
[井上輝一ITmedia]

 Googleは12月1日、同社が開発するスマートフォン用VRヘッドマウントディスプレイ(HMD)「Daydream View」を日本国内のGoogleストアで発売することを発表した。発売日は12月13日で、価格は1万2000円(税込)。12月1日から予約を開始する。カラーはチャコールのみ。

「Daydream View」

 Daydream Viewは、同社のモバイルVRプラットフォーム「Daydream」で利用できるVR HMD。「Daydream-ready」を取得したハイエンドスマートフォンをDaydream ViewにセットすることでVRコンテンツの「プレミアムな体験」を提供するという。コンテンツは本体に付属する「Daydream Viewコントローラー」で操作する。

 日本で発売しているスマートフォンで、当初対応するのはLGの「V30+」、モトローラの「Moto Z」、ZTEの「Axon 7」、ASUSの「ZenFone AR」、サムスンの「Galaxy S8」「Galaxy S8+」「Galaxy Note 8」の7機種。LG V30+の購入者にDaydream Viewをプレゼントするキャンペーンも行う。

まずは7機種のハイエンドスマートフォンがDaydreamに対応

 米国では2016年11月から販売を開始したのに対し、日本での発売が1年遅れた理由について、「スマートフォンメーカーとコンテンツメーカーのパートナーを探すため。日本でローンチするに当たって、日本に合わせたエキサイティングなストーリーが必要だった」と、同社のVRプロダクトマネジャーのアンドリュー・ナトカー氏が答えた。

 Daydream-readyに認定されていないスマートフォンでは、Daydream Viewの利用はできないという。これは、Daydreamのユーザー体験のために、CPUやGPU、ディスプレイの解像度、センサー類についてメーカーと調整しているためとする。それ以外のスマートフォンでは、引き続き「Cardboard」の利用を推奨している。なお、Daydream-readyであるGoogleのスマートフォン「Pixel」と「Pixel2」については、「できるだけ多くの製品を紹介したいとは思っているが、Pixel/Pixel2について具体的に発表できることはない」(アンドリュー氏)とした。

 プラットフォームとしてのDaydreamは、2018年初頭にアップデートを予定しているという。アップデートではVRプレイ中のプレイヤー視点のビデオキャプチャーや、プレイ画面に通知などを表示できる「ダッシュボード」機能を実装する予定。

プレイ画面に通知などを表示できる「ダッシュボード」機能

 日本発のDaydream向けゲームとして、「釣りスタVR」や「Rez Infinite」などが当初ラインアップされる。発表会では、グリーの釣りスタVRプロデューサー渡邊匡志氏が、Daydream向けにゲームを作るメリットとして、多言語対応やモバイル決済など、Androidの開発基盤がフル活用できることや、VR開発に有用なベストプラクティスが公開されていることが挙げられると語った。

Daydreamの魅力
釣りスタVRを体験する記者たち。映像はChromecastでディスプレイに同時出力できる

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2024年05月11日 更新
  1. 新型「iPad Pro」がM3チップをスキップした理由 現地でM4チップ搭載モデルと「iPad Air」に触れて驚いたこと (2024年05月09日)
  2. 「M4チップ」と「第10世代iPad」こそがAppleスペシャルイベントの真のスターかもしれない (2024年05月10日)
  3. 個人が「Excel」や「Word」でCopilotを活用する方法は? (2024年05月08日)
  4. Minisforum、Intel N100を搭載したスティック型ミニPC「Minisforum S100」の国内販売を開始 (2024年05月10日)
  5. “NEXT GIGA”に向けた各社の取り組みやいかに?──日本最大の教育関連展示会「EDIX 東京」に出展していたPCメーカーのブースレポート (2024年05月09日)
  6. NECプラットフォームズ、Wi-Fi 6E対応のホーム無線LANルーター「Aterm WX5400T6」 (2024年05月09日)
  7. ASRock、容量約2Lの小型ボディーを採用したSocket AM5対応ミニベアボーンPCキット (2024年05月10日)
  8. SSDの“引っ越し”プラスαの価値がある! 税込み1万円前後のセンチュリー「M.2 NVMe SSDクローンBOX」を使ってみる【前編】 (2024年05月06日)
  9. Core Ultra 9を搭載した4型ディスプレイ&Webカメラ付きミニPC「AtomMan X7 Ti」がMinisforumから登場 (2024年05月08日)
  10. これは“iPad SE”なのか? 新型iPadを試して分かった「無印は基準機」という位置付けとシリーズの新たな幕開け (2022年10月24日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー