以上のように、スマートリモコンが導入済みの環境であれば、設定は比較的簡単に完了するのだが、利用に当たっては2つの点に注意する必要がある。
1つは、PCやHDDレコーダーのように、電源オフ時に本体側でプログラムが走る機器との組み合わせはNGということだ。OCR-05Wが行っているのは、いわばコンセントから抜いて電源を切るのと変わらないので、こうした機器と組み合わせた場合、本体のドライブなどが致命的なダメージを受けかねない。
もう1つ、同じスイッチを繰り返し押すことで電源のオン・オフが切り替わるタイプの家電製品は、リモートでオンにしただけでは家電製品の電源ボタンが押されたことにならないため、手動による電源オンが別途必要になる。つまり実質的に「オフ専用」になるわけだ。
近年は安全性を考慮してこうした仕様の電源スイッチを採用した製品が多いので、いざ使ってみてがっかりしないよう、OCR-05Wの購入前にあらかじめ用途に合致しているか確認しておいた方がいい。もちろん電源容量を超えるような機器をつなぐのもご法度だ。
ともあれ、Wi-Fiに対応したスマートプラグは、日本仕様の製品がこの先発売されたとしても、それらをコントロールするハブも必要になる上、単価はそこそこすると考えられる。OCR-05Wは本体が大柄なのはネックだが、価格は安く、機能的にも(前述の本体に電源ボタンがない点を除けば)全く遜色ない。
スマートリモコンを導入し、身の回りのテレビやエアコン、照明など一通りの機器を音声コマンド経由で操作できるようになった人は、次のステップとしてOCR-05Wを使った電気器具のリモート化にチャレンジしてみるのも一興だろう。
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