パナソニックは6月22日、「Let's note(レッツノート)」の一部機種向けに配布している「バッテリー診断・制御プログラム 更新ユーティリティ」の配信を一部中止した。一部モデルにおいて適用に失敗するとPCが起動しなくなる可能性があることが判明したことに伴う措置。不具合が生じた場合は修理対応となる。
劣化の進んだバッテリーパックが発火する恐れがあるとして、パナソニックは3月28日付で2011年2月から2018年3月に製造したLet's noteと「TOUGHBOOK(タフブック)」の一部機種に対するリコール社告を発表した。
このリコールで同社は、バッテリー診断・制御プログラムを更新して対応する方針を示し、6月12日から更新ユーティリティの配信を開始した。
しかし、以下のモデルにおいてエラーで更新ユーティリティの適用が失敗した場合、PCが起動しなくなる(電源が入らなくなる)恐れがあることが判明した。
エラーが発生しPCが起動しなくなった場合、問い合わせ窓口に電話した上で修理する必要がある。問い合わせ先はサポートページに記載されている。
適用に成功した場合は、引き続き問題なく利用できる。
不具合発生の可能性を受けて、パナソニックはリコール対象全機種に適用できる更新ユーティリティと、不具合が懸念される3シリーズの個別更新ユーティリティの配信を停止している。
問題を修正した更新ユーティリティは、7月5日から配信する予定。それまではバッテリーの充電量を制限する「エコノミー(ECO)モード」での利用を呼びかけている。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.