レッツノートの「バッテリー診断・制御プログラム」更新に一部機種で不具合 適用失敗で起動不能になる恐れ修正は7月5日予定

» 2018年06月26日 17時20分 公開
[井上翔ITmedia]

 パナソニックは6月22日、「Let's note(レッツノート)」の一部機種向けに配布している「バッテリー診断・制御プログラム 更新ユーティリティ」の配信を一部中止した。一部モデルにおいて適用に失敗するとPCが起動しなくなる可能性があることが判明したことに伴う措置。不具合が生じた場合は修理対応となる。

パナソニックのサポートページ パナソニックのサポートページ

不具合の概要

 劣化の進んだバッテリーパックが発火する恐れがあるとして、パナソニックは3月28日付で2011年2月から2018年3月に製造したLet's noteと「TOUGHBOOK(タフブック)」の一部機種に対するリコール社告を発表した。

 このリコールで同社は、バッテリー診断・制御プログラムを更新して対応する方針を示し、6月12日から更新ユーティリティの配信を開始した。

 しかし、以下のモデルにおいてエラーで更新ユーティリティの適用が失敗した場合、PCが起動しなくなる(電源が入らなくなる)恐れがあることが判明した。

  • CF-S10/N10シリーズ
  • CF-SX1/NX1シリーズ
  • CF-SX2/NX2シリーズ

 エラーが発生しPCが起動しなくなった場合、問い合わせ窓口に電話した上で修理する必要がある。問い合わせ先はサポートページに記載されている。

 適用に成功した場合は、引き続き問題なく利用できる。

S10/N10 ユーティリティ適用時に不具合が発生する可能性のある「CF-S10/N10シリーズ」。エラーなく適用できた場合は引き続き問題なく利用できる

修正したユーティリティは7月5日配信予定

 不具合発生の可能性を受けて、パナソニックはリコール対象全機種に適用できる更新ユーティリティと、不具合が懸念される3シリーズの個別更新ユーティリティの配信を停止している。

 問題を修正した更新ユーティリティは、7月5日から配信する予定。それまではバッテリーの充電量を制限する「エコノミー(ECO)モード」での利用を呼びかけている。

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