REALFORCE限定モデル「PFU Limited Edition」レビュー 高級キーボード界最強タッグ製品の実力は

» 2018年07月04日 15時00分 公開
[工藤剛ITmedia]

“高級キーボードの金字塔”東プレとPFUの最強タッグ

 「高級キーボード」と聞いて思い浮かべるのは何だろうか。少々この世界に知る人なら「REALFORCE」や「Happy Hacking Keyboard」(以下、HHKB)が真っ先に上がるだろう。

 今回レビューする「REALFORCE R2 TKL PFU Limited Edition」はそんな「REALFORCE」シリーズを手掛ける東プレと「HHKB」シリーズを手掛けるPFUの最強タッグによる異色のコラボ製品だ。

(関連記事:REALFORCEに限定モデル 東プレとPFUが協業

 余談だが、もともと東プレは「HHKB Professional」シリーズのキースイッチや基板の部材を供給している。ある意味立場が逆転したともいえる本製品はどのような一品に仕上がっているのだろうか。

「REALFORCE R2 TKL PFU Limited Edition」 この製品は日本語配列/ブラックモデル
本製品のキー配列

どこが変わった?「REALFORCE R2」シリーズ

 高級キーボードとして有名な「REALFORCE」シリーズだが、「REALFORCE R2」という名前を聞くのは初めてという方もいるのではないだろうか。

 「REALFORCE R2」は2017年10月に発売した“第2世代”のREALFORCEシリーズだ。

 「静電容量無接点方式」によるトップクラスの耐久性と使い心地はそのままに、デザインとレイアウトが刷新され、時代の流れをキャッチアップしてきている。

 従来通り静音モデルも用意されており、打鍵音が気になる場所でも安心して使えるのがうれしい。

 さらに「静電容量無接点方式」の特徴を生かし、「APC」(Actuation Point Changer)機能対応モデルも用意した。APC機能はキーの入力を判定する静電容量値のしきい値を変更し、入力に必要なストロークの深さを調整できる機能だ。

 対応モデルにはキーの押し下げを制限するスペーサー(2mm厚、3mm厚)が付属しており、APCの設定と合わせることでストロークを浅くしてさらなる高速入力を行える。

キートップを外したところ
静電容量無接点方式の構造(製品ページより)。ゴム椀にコイルスプリングが押されることで基板に伝わる静電容量値が変わり、入力を判定する。機械的な接点がないため耐久性に優れている。余談だが、スマートフォンのタッチパネルも、指がパネルに近づく際の静電容量の変化をセンサーで感知している

「PFU Limited Edition」の「PFU Limited」な部分とは?

 では「REALFORCE R2 TKL PFU Limited Edition」について見ていこう。

 まずひと目で違うと分かるのは右上のインジケーター部分だ。カーボン調の落ち着いたデザインが控えめながらも確かな高級感を醸し出している。

右上のインジケーター部分。通常の「REALFORCE」とは異なりカーボン調の落ち着いたデザインを採用している

 「REALFORCE」シリーズといえば、キーによって30g、45g、55gと荷重(※)の違う「変荷重」が有名だが、本機は全て45gとなっている。これはPFUの「HHKB Professional2」と同様で、HHKBユーザーを意識した仕様だ。

(※荷重:押下時に加える重さ。変加重では小指で入力するキーを軽くするなど設定されている)

 その他、本機は静音モデルと同等の静音機構を備え、前述の「APC」機能も採用した“全部入り”仕様となっている。キーキャップも全てかななし昇華印刷となっており、最高級仕様といえる。

キーキャップ。PBT樹脂に昇華印刷(熱によりインクを浸透・定着させる印刷方法)が施されており、長期間仕様しても印字が消えにくい。あまり注目されないがPBT樹脂は黄変に強く、白色モデルでもきれいなまま長く使えるのがうれしい
付属のスペーサーとキー引き抜き工具

「テンキーレスALL45g全部入り」なREALFORCE R2が欲しいのなら迷わずこれ!

 肝心の使い心地だが、これは言うまでもないだろう。スムーズかつ確かな打鍵感で、文字を打つのが楽しくなる。

 日本語配列でもスペースバーが大きくなったことで、より使い勝手が良くなった。ただこれは人によって好みが分かれるポイントかもしれない。

 一点だけ不満を上げるならば、スペーサーを入れたときの打鍵感があまりよろしくないことだ。とはいえ、そう感じたのは最厚である3mmのスペーサーを入れた時だけ。これは「REALFORCE R2」シリーズに共通していえることで、APC機能を利用するならば仕方がないことかもしれない。

 「REALFORCE R2」シリーズは本家東プレからも多くの製品がラインアップされているが、テンキーレスかつALL45gで全部入りなのは本機だけ。

 HHKBファンにとどまらず、この仕様の「REALFORCE R2」を求めていた人にとってはマストバイな一品だ。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年02月13日 更新
  1. 6500円でデスクに新風! Thermalrightの小型液晶がヒット、背景にメモリ高騰? (2026年02月09日)
  2. ワコムが安い? 驚きの2025年を振り返り メモリ高騰におびえる2026年の「自作PC冬眠」と「次世代CPU」への期待 (2026年02月12日)
  3. キンタロー。も驚くほぼ「入力ゼロ」の“次世代”確定申告 2026年の弥生は3つのAI活用とデスクトップ製品強化を両輪に (2026年02月12日)
  4. 元Appleのジョナサン・アイブが手掛けるフェラーリ初EVの内装デザイン公開 物理ボタンとデジタルの融合 (2026年02月10日)
  5. 新ARグラス「XREAL 1S」を試す 解像度と輝度が向上、BOSEサウンドで没入感アップ “3D変換”も大きな魅力 (2026年02月10日)
  6. マウス社長が3日間“フル参戦”した理由とは? 大阪・梅田のど真ん中で起きた“eスポーツ×地域振興”の化学反応 (2026年02月11日)
  7. アイ・オー、拡張ドック機能を備えたType-C接続対応の27型4K液晶ディスプレイ (2026年02月12日)
  8. ASRock、“CPU起動トラブルを解決”するSocket AM5マザー用のβ版BIOSを公開 (2026年02月10日)
  9. 「雲」から降りてきたAIは「パーソナル」な存在になれるのか――開催から1カ月経過した「CES 2026」を振り返る (2026年02月12日)
  10. 梅田の街がeスポーツに染まった3日間――「Osaka GeN Scramble」で見えた、地域とデバイスが融合する最新イベントの形 (2026年02月10日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー

2026年