さて、第2世代Ryzen Threadripper評価キットの開封の儀を執り行いたい。ここ最近のAMDは毎度“大層な大モノ”を送りつけてくるのだが、今回は過去最大級の大モノで届いた。それも2箱だ。
第2世代Ryzen Threadripperが入った1つ目の箱は、サイズが410(幅)×260(奥行き)540(高さ)mm。さぞいろいろと詰まっているだろうと思ったが、中身はCPU(2950X)とCPUクーラー、メモリ(4枚組)だけだった。
まず、オレンジの透明板で「X」を模した、ショックを和らげるためのものと思われる梱包が施されたRyzen Threadripper 2950X。その周囲にも緩衝材が詰められていたが、それでも一部破損した状態で届いたので、これだけ厳重にしてもまだ足りない国際配送の荒っぽさを感じる。
製品として店頭に並ぶのはオレンジの「X」を外した内側のボックスだろう。ボックス形状は第1世代のものとは異なり、これなら見た目で第1、第2世代が判別できる。上部に「RIP HERE」(ここを破る)というオレンジのタグがあり、これを破るとレバーが現れる仕組みだ。レバーを引くとボックス正面の透明カバーが開くようになり、同時に内部のオレンジと黒のプラ箱に収められたCPU本体のロックも外れる。
ボックス内部にはCPUを収めたボックスと、もう一つ紙箱が入っていた。紙箱の中身は水冷(いわゆるAsetek製またはそのOEM水冷キット)用の固定金具と、ソケットTR4のカバーを開く・固定するためのトルクスドライバーだ。このセットは第1世代のものと同様だろう。
CPUを収めたボックスにもロックが取り付けられており、かなり厳重なのも第1世代と同様。CPUには第1世代同様、装着時の落下やそれによるソケット破損を防ぐためのオレンジ色のガイドレールが装着されていた。
その他、CPU側の箱で付属していたのはCOMPUTEX TAIPEI 2018で公開された時のものと同じとみられる空冷クーラー、そしてメモリ4枚組だ。空冷クーラーは、COMPUTEX時のものではヒートシンクやヒートパイプがシルバーだったのに対し、付属していたのはブラック塗装に改められていた。
上部の「AMD Ryzen Threadripper」ロゴは同様で、4つのネジは、これを回すことでヘッド側のネジも回って固定できるものだ。接続ケーブルは一般的なPWMファン用の4ピンに加え、Serial ATA電源コネクターも付き、さらにLED制御用とみられるケーブルも別途付属した。
メモリはG.Skill製FLARE Xシリーズ「F4-3200C14D-16GFX」(8GB×2枚)が2セットで、AMD Compatibleのロゴもある。動作クロックはPC4-25600(DDR4-3200)でCL14-14-14-34、1.35V駆動だ。
もう一つの箱にはASUSTeKのAMD X399マザーボード「ROG ZENITH EXTREME」、そのVRMを冷却するための「ROG ZENITH EXTREME COOLING KIT」、EnermaxのソケットTR4専用水冷キットLIQTECH TR4「ELC-LTTR240-TBP」の3点。
こちらも最初に開封したものと同じサイズの箱だった。読者の方々はついに来た第2世代Ryzen Threadripperということで興味津々、期待大だろう。近くベンチマークテストによるレビューも掲載する予定だ。
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