USBデバイス+モニター+電源を一発接続! 中国Xiaomiのリーズナブルな「マルチポートアダプタ」を試す

» 2018年09月30日 18時50分 公開
[井上翔ITmedia]

 最近、PCやスマートフォンで搭載例が増えている「USB Type-C」端子。この端子はUSB(Universal Serial Bus)規格以外のデータを送受信することも想定して作られている。例えば、筆者が普段仕事で使っているノートPC「ThinkPad X1 Carbon」(第5世代:2015年モデル)はUSB Type-C端子を2つ備え、いずれも以下の機能を併せ持っている。

  • USB 3.1(Generation 2) Type-C
  • USB Power Delivery(USB PD) 電源入力
  • DisplayPort 1.4
  • Thunderbolt 3

 世の中には、これら複数の機能を同時に使うための周辺機器「マルチポートアダプター」が数多くある。その1つとして、この記事では中国Xiaomi(小米科技)の「Mi USB-C to Mini DisplayPort Multiport Adapter」をご紹介する。このアダプターは日本では未発売で、筆者はXiaomi直営店において179香港ドル(約2600円)で購入した。

Mi USB-C to Mini DisplayPort Multiport Adapter Mi USB-C to Mini DisplayPort Multiport Adapter

「蛇足」を避けるゆえの選択

 先日の通り、マルチポートアダプタ自体は数多く存在する。日本でもさまざまな周辺機器メーカーが販売しているので、香港で買う必然性はない。それでも筆者があえてXiaomiのアダプタを購入したのはなぜか。

 ThinkPad X1 Carbonでの利用を想定して、筆者は以下の条件でマルチポートアダプタを探していた。

  • USB PDによる電源供給をスルー(通過)できる
  • (Mini)DisplayPortを備える(対応モニターを使っているため)
  • USB Type A端子を2つ(以上)備える(キーボードとマウスを接続するため)
  • SDメモリーカードスロットがある(できれば)

 端的にいえばX1 Carbonとの機能重複を避けつつ、職場で使う周辺機器を一気に接続できるものを求めていたのだ。SDメモリーカードスロットは常時使うものでもないことから、必須条件とはしなかった。

 しかし、日本では上記の条件を満たすマルチポートアダプタは見つからなかった。Appleの「MacBook」「MacBook Pro」のようなUSB Type-C端子しか備えないPCを想定した、機能を“てんこ盛り”したアダプタばかりだったのだ。

 その点、Mi USB-C to Mini DisplayPort Multiport Adapterはこのアダプタは以下の端子を備えている。

  • USB Type-C(USB PD対応)
  • Mini DisplayPort(DisplayPort 1.4準拠)
  • USB Type A×2

 X1 Carbonが備える機能と重複がない、筆者がまさに探していたものだったのだ。

下部 アダプタ下部にはMini DisplayPort端子とUSB Type-C端子がある
右側面 アダプタ右側面にはUSB Type A端子が2つある

「電源」「映像」「キーボード」「マウス」を一発接続!

 購入後、今までThinkPad X1 Carbonからニョキニョキ生えていたケーブル類をアダプタにつなぎ直し。見事にまとまった。

まとめる ケーブル類をまとめる

 そして接続。問題なく全てのデバイスを認識した。USB PDによる電源供給にも問題ない。このアダプターのケーブルさえつなげば、キーボード、マウス、ディスプレイが一度に接続できる上、PCへの電源供給もできてしまう。

 おかげで、デスクワークをする際の効率が向上した。大変良いものだ。

つないだ いろんなものを一発接続できた。(少し見づらいが)電源供給LEDも点灯

 コストパフォーマンスも良好なこのアダプタだが、残念なことに日本では未発売。USBケーブルやイヤフォンマイクなど、Xiaomiは代理店を通して国内でもPCやスマートフォン向けのアクセサリーを販売しているのだが、このアダプタは扱っていない。

 ぜひ、国内での取り扱いを検討してもらいたい。

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