最近、PCやスマートフォンで搭載例が増えている「USB Type-C」端子。この端子はUSB(Universal Serial Bus)規格以外のデータを送受信することも想定して作られている。例えば、筆者が普段仕事で使っているノートPC「ThinkPad X1 Carbon」(第5世代:2015年モデル)はUSB Type-C端子を2つ備え、いずれも以下の機能を併せ持っている。
世の中には、これら複数の機能を同時に使うための周辺機器「マルチポートアダプター」が数多くある。その1つとして、この記事では中国Xiaomi(小米科技)の「Mi USB-C to Mini DisplayPort Multiport Adapter」をご紹介する。このアダプターは日本では未発売で、筆者はXiaomi直営店において179香港ドル(約2600円)で購入した。
先日の通り、マルチポートアダプタ自体は数多く存在する。日本でもさまざまな周辺機器メーカーが販売しているので、香港で買う必然性はない。それでも筆者があえてXiaomiのアダプタを購入したのはなぜか。
ThinkPad X1 Carbonでの利用を想定して、筆者は以下の条件でマルチポートアダプタを探していた。
端的にいえばX1 Carbonとの機能重複を避けつつ、職場で使う周辺機器を一気に接続できるものを求めていたのだ。SDメモリーカードスロットは常時使うものでもないことから、必須条件とはしなかった。
しかし、日本では上記の条件を満たすマルチポートアダプタは見つからなかった。Appleの「MacBook」「MacBook Pro」のようなUSB Type-C端子しか備えないPCを想定した、機能を“てんこ盛り”したアダプタばかりだったのだ。
その点、Mi USB-C to Mini DisplayPort Multiport Adapterはこのアダプタは以下の端子を備えている。
X1 Carbonが備える機能と重複がない、筆者がまさに探していたものだったのだ。
購入後、今までThinkPad X1 Carbonからニョキニョキ生えていたケーブル類をアダプタにつなぎ直し。見事にまとまった。
そして接続。問題なく全てのデバイスを認識した。USB PDによる電源供給にも問題ない。このアダプターのケーブルさえつなげば、キーボード、マウス、ディスプレイが一度に接続できる上、PCへの電源供給もできてしまう。
おかげで、デスクワークをする際の効率が向上した。大変良いものだ。
コストパフォーマンスも良好なこのアダプタだが、残念なことに日本では未発売。USBケーブルやイヤフォンマイクなど、Xiaomiは代理店を通して国内でもPCやスマートフォン向けのアクセサリーを販売しているのだが、このアダプタは扱っていない。
ぜひ、国内での取り扱いを検討してもらいたい。
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