25%性能向上・消費電力据え置き――AMDが7nmプロセスの新型ハイエンドGPU「Radeon VII」を発表 米国で2月7日発売CES 2019

» 2019年01月10日 05時00分 公開
[井上翔ITmedia]

 AMDは1月9日(米国太平洋時間)、新型ハイエンドGPU「Radeon VII(ラデオン7)」を発表した。同社としては初めての7nmプロセスで製造されるGPUで、パフォーマンスを向上させつつ消費電力を削減したことが大きな特徴。米国では2月7日に純正グラフィックボードが標準価格699ドル(約7万5700円)で発売される他、複数のメーカーからも同GPUを搭載するグラフィックボードが登場する予定だ。

Radeon VII Radeon VII(純正グラフィックボード)
リサ・スーCEO Radeon VIIを発表するリサ・スーCEO(公式配信動画より)

 Radeon VIIは、第2世代「Vegaアーキテクチャ」を採用したGPUで、60個の演算ユニットを搭載している。

 現行のハイエンドGPU「Radeon RX Vega 64」と比較すると、ビデオメモリは2倍(8GB→16GB)、メモリの帯域幅は約2.1倍(483.8GB/秒→約1TB/秒)に増強。ゲーミング性能は平均29%、コンテンツ制作アプリの性能は平均36%向上させつつも、消費電力は据え置いた(いずれもAMD調べ)。

性能概要 Radeon VIIの性能概要
コンテンツ制作アプリの性能ゲーミング性の上 前世代のRadeon RX Vega 64と比較したコンテンツ制作アプリ(写真=左)とゲームアプリ(写真=右)のいずれも性能向上

 自社調べではあるが、ライバルであるNVIDIAのハイエンドGPU「GeForce RTX 2080」と比較した場合のゲーミング性能も僅差で勝っていることもアピールした。

GeForce RTX 2080との比較 GeForce RTX 2080とゲーミング性能を比較。Vulkanを使った「Strange Brigade」では差が若干開いた

(取材協力:Consumer Technology Association

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