VAIOは1月16日、コミュニケーションロボットの開発を支援する「ロボット汎用プラットフォーム」の提供を始めた。ロボット開発と運用に必要なハードウェア、ソフトウェア、クラウドサービス、各種サーバなどを一括で提供する。EMS(電子機器の製造受託サービス)事業の拡大を狙う。
短期間かつ効率的なロボット開発を支援するため、ハードウェア設計、組み込みのファームウェア設計、OTA(無線)サーバ、音声認識や合成サービス、顔検出・顔認識・顔追従機能、Q&Aの対話システム、サービス・サポート業務などを提供。製品化するロボットの性能や価格帯に合わせ、機能や性能が異なる2種類のハードウェアを用意した。
東京ビッグサイトで同日から開催中の「第3回 ロボデックス」では、対話機能をメインにした安価なハードウェア「Simple」を参考出品。HOYAが提供する、ディープラーニング技術を活用した音声合成エンジンを搭載している。PC開発で培った知見を生かし、ぬいぐるみの中に入れても熱がこもらないようなハードウェア設計にしたという。
また、同社独自の「静音ギヤードモータ」も、PCの知見を生かした静音設計を施したとしている。ギヤードモータは、トヨタ自動車のコミュニケーションロボット「KIROBO mini」や、バンダイの対話型ロボット「ガンシェルジュ ハロ」などに採用されている。
VAIO広報は「1万円〜20万円ほどの価格帯の製品を狙っている。これまでロボット開発のノウハウがなかった企業ともパートナーを組み、コミュニケーションロボットの開発の裾野を広げていきたい」と話す。
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