レビュー
» 2019年01月18日 06時00分 公開

さらに軽く、大画面に――4K対応の14型モバイル機「VAIO SX14 ALL BLACK EDITION」詳細レビュー (2/3)

[鈴木雅暢(撮影:矢野渉),ITmedia]

第8世代Coreの性能をさらに引き出すVAIO TruePerformanceを導入

 VAIO S13・S11の2018年モデルで導入された「VAIO TruePerformance」も引き続き採用されている。IntelのCPUに導入されているTurbo Boost Technology 2.0では、電力、電流、温度などのステータスを監視し、あらかじめ設定したリミッターの範囲内で周波数を引き上げる。

 VAIO TruePerformanceは、強力な放熱機構を実装しつつ、Turbo Boostの電力リミッター値を高く設定することで持続的なパフォーマンスを向上させる内容だ。電力リミッターを高く設定すると、放熱が安全に行われている限りは高い周波数で動作できるため、結果的にパフォーマンスが向上する。

 なお、VAIOのテストによれば、Core i7-8565U搭載のVAIO SX14は、Core i7-8550U搭載のVAIO S13に比べて、15%性能アップ(ともにVAIO TruePerformance有効時)しているという。

VAIO TruePerformanceは、VAIOの設定で「CPUとファンの動作モード」を「パフォーマンス優先」とすることで有効になり、デフォルトではACアダプター接続時はこのモードになっている
HWiNFO64の情報表示によれば、PL1(CPU Power Limit 1)は25W、PL2(CPU Power Limit 2)は51Wと設定されているようだ。PL1は、通常のモバイルノートPCではTDPの15Wとされていることが多く、かなり高い水準である。

高精細な4K表示対応14型液晶ディスプレイを搭載

 アンチグレア仕様の14型液晶ディスプレイを搭載。表示解像度は、ALL BLACK EDITIONは4K(3840×2160ピクセル)、量販店モデルはフルHD(1920×1080ピクセル)、直販の通常モデルはどちらも選べる。

 4Kモデルの場合の画素密度は314ppiと非常に高精細。高解像度の写真や映像はもちろん、Windows 10デスクトップのアイコンやテキストもクッキリと精細に表示される。

 エックスライトのカラーキャリブレーションセンサー「i1 Display Pro」を用いて計測を行ったところ、輝度は433nit、コントラスト比1456:1、色温度7543Kだった。実測した色域もsRGB面積比で102.3%(カバー率94.8%)と十分広い。sRGBとはカバー範囲がすこしズレているが、あくまでも筆者個人宅での計測値であり、厳密なものではない。少しのズレより面積比が大きいことの方が重要だ。

 4Kで高精細というだけでなく、明るく鮮やかで色域も十分広い、良い液晶ディスプレイといえるだろう。アンチグレア仕様なので映り込みが少なく、照明がキツいオフィスや屋外でも視認性が良い点もありがたい。

VAIO SX14 ALL BLACK EDITIONは、4K表示に対応した高精細な液晶ディスプレイを搭載する。照明などが映り込みにくいノングレア仕様だ
エックスライトのカラーキャリブレーションセンサー「i1 Display Pro」を用いて作成したICCプロファイルをPhonon氏制作の色度図作成ソフト「Color AC」で表示した。黒の実線が本製品の色域で、点線で示したsRGBに対するカバー率94.8%、面積比102.3%だった

キーボードはゆったりとした配列で打ちやすい

 6列アイソレーションタイプのキーボードを搭載する。ゆったりとしたクセのない配列で、キーピッチは約19mm、キーストロークは約1.2mm確保している。画面を開くとキーボードがチルトしてタイピングしやすい角度が付くのはVAIO S13と同様だ。パームレストも広く、とてもタイピングしやすい。

 また、静音仕様のキートップを採用しており、カチャカチャとした音が抑えられている。なお、ALL BLACK EDITIONではキートップに刻印のない日本語・英字配列のキーボードも選べる。

キーボードは6列アイソレーションタイプ。ゆったりとしたクセのない配列で、キーピッチは約19mm、キーストロークは約1.2mm確保している
キーボードバックライトも搭載。点灯設定は「VAIOの設定」でできる。キーのカスタマイズなども可能だ

ビジネス向け端子もUSB PD対応のUSB Type-Cも装備

 USBポートはType-Cを含めて4基搭載。全てがUSB 3.1(10Gbps)でデータ転送できる。また、右側面に搭載するUSB Type-Cはディスプレイ出力(DisplayPort 1.2)、USB PD(Power Delivery)での充電に対応する。

 フルサイズのSDメモリカード(SDXC、UHD-I対応)が使えるSDメモリカードスロットの他、ビジネスで需要の高い有線LAN、HDMI、アナログRGB出力(D-Sub15ピン)も搭載している。

 通信機能は、1000BASE-T対応有線LANのほか、IEEE 802.11a/b/g/n/ac対応の無線LAN、Bluetooth 4.1に加えて、LTEも選択できる。

手前からヘッドフォン・マイク兼用端子、USB 3.1×2、セキュリティロック・ポート、排気口を挟んでDC入力(ACアダプター)がある
右側面。手前にSDメモリカードスロット、USB 3.1、USB Type-C、HDMI、有線LAN、アナログRGB出力(D-Sub15ピン)がある

USB Type-CポートはUSB PD、ディスプレイ出力にも対応

 USB PD対応でないスマートフォン用の充電器やモバイルバッテリーが使える「5Vアシスト充電」機能も備える。出力が足りないアダプターやバッテリーでも補助的に使って駆動時間を延長し、本体非使用時に時間をかければ充電を可能にしようというVAIO独自の機能だ。いざというときに入手性が高いスマートフォンのACアダプターやモバイルバッテリーを利用できる点は心強い限りだ。

「5Vアシスト充電」含め、USB充電に関する機能は独自ユーティリティー「VAIOの設定」にまとめられている

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

この記事が気に入ったら
ITmedia PC USER に「いいね!」しよう