Amazonのスマートスピーカー「Echo」シリーズを所有している人であれば、背面に3.5mmのステレオジャックがあることはご存知だろう。これは外部スピーカーへの音声出力を行うためのものだ。スピーカーにスピーカーを接続するというのは考えてみればおかしな話だが、Echo Plusよりさらに音質のよいスピーカーで音楽を聴くため、という意図らしい。
2018年秋に発売された第2世代Echo Plusも、例に漏れずこの3.5mmステレオジャックを備えているが、実はこれまでのEchoファミリーの端子にはない機能がある。それは出力だけではなく、入力にも対応していることだ。
つまり外部スピーカーに音声を出力できるだけでなく、外部のオーディオ機器、例えばスマートフォンなどとオーディオケーブルで接続し、本製品のスピーカーからスマホの音楽を再生できるのだ。3.5mmステレオジャックに対応さえしていれば、スマホに限らず、各種音楽プレーヤーやTVに至るまで、さまざまな機器の外部スピーカーとして使えてしまう。
筆者の知る限り、この機能は全くフィーチャーされておらず、使い方を紹介するトピックなども目にしたことがないが、使い方によっては意外と重宝するはず。今回は、第2世代Echo Plusの製品ページにもあまり詳しく書かれていないこの機能について、どのような挙動なのかを調べてみた。
このEcho Plusを外部スピーカーとして利用するにあたっては、Alexaアプリで「AUXケーブル接続」を開いて、「ライン入力」をオンにする。続いて、外部のオーディオ機器、例えばスマホなどをオーディオケーブルで接続する。以上の作業によって、スマホで再生した音楽を本製品で再生できるようになる。
これまでも、Bluetoothを用いることでスマホなどから本製品に音楽を出力することはできたが、EchoシリーズのBluetoothといえば不用意なタイミングで接続または切断されることが多い。また、そもそもBluetoothが搭載されていない機器とは接続自体が行えない。
本製品のこの機能を使えば、Bluetoothを搭載していない機器からも、本製品へと音声出力が行える。ケーブルを物理的に抜き差しするので、接続も単純明快だ。昨今のスマホではオーディオジャックの廃止が進んでいることを考えると、スマホなどよりもむしろ、レガシーデバイス向けの機能といえるかもしれない。
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