2月22日23時、NVIDIAの新しいミドルレンジGPU「GeForce GTX 1660 Ti」を搭載したグラフィックスカードが各社から一斉に売り出された。税込み価格は3万6000円前後から4万5000円前後となる。
GeForce GTX 1660 TiはRTX 20シリーズと同じTuringアーキテクチャを採用したGPUだが、20シリーズの特徴である「リアルタイムレイトレーシング」に非対応ということもあり、GTX 10シリーズに属する格好となっている。実質的にはGTX 1060(6GB)の後継で、CUDAコア数は1536個、ブーストクロックは1770MHz、メモリはGDDR6 6GBだ。
入荷したショップの多くは、新GPUについてさまざまな意味で「微妙」と評価していた。あるショップは「ネーミングが本当分かりにくい。RTX 20シリーズは価格と性能でグレードがはっきり分かれていて、モノとしては選びやすく整理されているんですよ。それをわざとかき混ぜているようにしか思えないです」と話す。
またあるショップは「4万円前後という価格帯なら、いまは底値で3万円を切ったりしているGTX 1060カードを買いますよね。上位とはいえそこまで決定的な性能差はありませんから。電力的にも8ピン×1基という構成なので、省エネ的な利点もなく、当面は様子見という人が多いと思います」と話していた。
ただ、少し先を見通せばGTX 1060の定番人気を引き継ぐとの見方が多いのも確かだ。TSUKUMO eX.は「GTX 1060カードの在庫がはけきった後に本領発揮するんじゃないでしょうか。いまは助走段階と捉えれば、まあ、ありかなと」と好意的に受け止めていた。
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