家庭の環境がボトルネック? 定格1800Wの力を持つ電源ユニットが話題に古田雄介のアキバPickUp!(1/4 ページ)

» 2019年03月12日 06時00分 公開

 先週のアキバで異彩を放っていたのは、ENERMAXのATX電源ユニット「MAXREVO 1800」だ。税込み価格は5万3000円弱となる。

 AC入力電圧220〜240V環境下で定格1800W(ピーク1900W)、115〜240V環境下で定格1600W(ピーク1700W)となる高出力仕様が特徴。80PLUS GOLD認証に加え、230V環境での高変換効率を保証する「80PLUS GOLD 230V EU」認証も取得している。フルプラグイン仕様で、本体の奥行きは180mm。135mmの内蔵ファンを最大3100rpmで回転させる「ターボクーリングモード」も備えている。

ENERMAX「MAXREVO 1800」

 なお、国内の家庭で一般的な100V環境下では定格1500W動作となる。付属のACアダプターは240V環境まで対応できるので、給電環境次第で定格出力が1500Wから1800Wまで変化するとみることも可能だ。

USBクーリングファンを付属した限定パッケージはサイズが大きくなっている

 入荷したドスパラ秋葉原本店は「家庭の給電環境がボトルネックになるというところまで来てしまったモデルですね。日本でフル性能を使うのは至難の業かも。ただ、そこまでの高出力に耐えるタフな電源が使えると考えると魅力的かもしれません。過去には税込み11万円弱の電源ユニットもありましたし、それを考えると価格も案外それなりですしね。パッケージは大きいですが、本体サイズが普通なのもプラスでしょう」と評価していた。

 ちなみに、“税込み11万円弱の電源ユニット”とは、2017年4月末に登場したクーラーマスターの1200Wモデル「MasterWatt Maker 1200 MIJ」を指す。フルプラグインの80 PLUS TITANIUM認証モデルで、奥行きは224mmだ。

 既に生産終了しているが、当時は一部のショップで予約が殺到。オリオスペックは「数十万円のハイエンド構成が吹っ飛ぶことを考えれば、電源は妥協しないというのも理解できます」と話していた。MAXREVO 1800もそうした需要に支えられる期待がかけられている様子だ。

2017年5月のドスパラ パーツ館。「MasterWatt Maker 1200 MIJ」のPOPが貼られていた
当時、オリオスペックに入荷した「MasterWatt Maker 1200 MIJ」。こちらのパッケージも破格だった
       1|2|3|4 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2024年03月29日 更新
  1. ミリ波レーダーで高度な検知を実現する「スマート人感センサーFP2」を試す 室内の転倒検出や睡眠モニターも実現 (2024年03月28日)
  2. Synology「BeeStation」は、“NASに興味があるけど未導入”な人に勧めたい 買い切り型で自分だけの4TBクラウドストレージを簡単に構築できる (2024年03月27日)
  3. ダイソーで330円の「手になじむワイヤレスマウス」を試す 名前通りの持ちやすさは“お値段以上”だが難点も (2024年03月27日)
  4. 「ThinkPad」2024年モデルは何が変わった? 見どころをチェック! (2024年03月26日)
  5. ダイソーで550円で売っている「充電式ワイヤレスマウス」が意外と優秀 平たいボディーは携帯性抜群! (2024年03月25日)
  6. 日本HP、個人/法人向けノート「Envy」「HP EliteBook」「HP ZBook」にCore Ultra搭載の新モデルを一挙投入 (2024年03月28日)
  7. 次期永続ライセンス版の「Microsoft Office 2024」が2024年後半提供開始/macOS Sonoma 14.4のアップグレードでJavaがクラッシュ (2024年03月24日)
  8. そのあふれる自信はどこから? Intelが半導体「受託生産」の成功を確信する理由【中編】 (2024年03月29日)
  9. 日本HP、“量子コンピューティングによる攻撃”も見据えたセキュリティ強化の法人向けPCをアピール (2024年03月28日)
  10. 天空がポータブルPC「AYANEO Flip」の予約販売を開始 実機を国内でお披露目 ハンズオンで作りの良さを実感 (2024年03月29日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー