3月、4月といえば引っ越しの繁忙期です。かくいう私も、人生2度目の引っ越しをすべく必死に準備を進めました。必死の片付けの結果、何とか引っ越しも完了。新居で新たな生活を送っています。
この記事は、メールマガジン「ITmedia デジタルライフスタイル通信」の3月15日配信分に掲載したコラムを加筆・修正した上で画像を加えたものです。デジタルライフスタイル通信の購読は、以下のリンクから。
旧居にはかれこれ18年(!)ほどいたのですが、部屋を片付けているといろいろと懐かしいものが出てきます。
例えば昔マイクロソフト(現・日本マイクロソフト)が新規ユーザー登録をすると送ってきた登録証とか、デスクトップPCから取り外したCD-RWドライブ(DVDやBlu-rayドライブではありません!)とか、秋葉原で思わずジャンク品を購入してしまったJ-3100B11(初代のJ-3100ですね)とか、何も考えずに譲り受けてしまったThinkPad 230Csとか、Pentium Proで組んだ自作PCとか……。
ある意味で「死蔵ジャンク庫」になってしまっていたことに愕然(?)としたわけですが、PC本体やディスプレイは「資源有効利用促進法」という法律の規定でゴミとして出せません。原則としてメーカーに依頼をして回収してもらう必要があります。
では、どのように回収してもらえばいいのでしょうか?
2003年10月以降に発売された家庭向けPC(一部のタブレットを含む)には「PCリサイクルマーク」が印字または添付されています。このマークの付いたPC・タブレットはリサイクル費用込みで販売されていますので、メーカー(発売元)に依頼すると無料で引き取ってもらえます。
メーカーの窓口は、PCリサイクルマークを管轄する「パソコン3R推進協会」のWebサイトから確認できます。
ただし、個人購入も可能な法人向けPCなど、別途メーカーに請求しないとPCリサイクルマークが付与されない機種もあります。この場合、本体の付属品にPCリサイクルマークに関する案内が含まれている可能性があります。それをよく読んで、事前にマークを請求するようにしましょう。
2003年10月より前に発売された家庭用PCと事業用PCは、「回収再資源化料金(リサイクル費用)」を処分者が負担する必要があります。
家庭用PCの場合、PCリサイクルマークのあるPCと同様にメーカーに問い合わせます。料金はメーカーによって異なりますが、おおむね以下の通りです(税込)。なお、本体とディスプレイが別々のデスクトップPCは「本体」「ディスプレイ」にそれぞれ費用がかかります。
リサイクル代金の支払い方法はメーカーによって異なり、銀行振込・郵便振替、コンビニエンスストア払い、クレジットカード払いのいずれか(あるいは複数)となります。
事業用PCの場合も各メーカーに問い合わせるのですが、多くのメーカーではパソコン3R推進協議会に業務を委託しています。受託対象のメーカーの場合は、同協議会にまとめて回収を依頼することもできます。事業用PCの回収窓口は、同協議会のWebサイトで確認してください。
現存しないPCメーカーのPCを使っている場合は、そのメーカーが「どうなったか」によって対応方法が異なります。
事業を承継したメーカーに問い合わせます。例えばDECやコンパックのPCを処分したい場合は、両社の事業を引き継いだ日本HPの窓口に問い合わせてください。
PCリサイクルマークの付いた家庭用PCは、無料回収の対象です。
他社に事業を引き継がずに倒産、または事業撤退(終息)している場合は、パソコン3R推進協会がPCリサイクルマークの有無を問わず有償で回収します。料金(税込)は以下の通りです。
自作PCの場合も、状況によって対応が異なります。
ショップ(またはその運営企業)に問い合わせてください。PCリサイクルマーク付いている家庭用PCなら、無料回収の対象になります。
組み立てたPCをそのまま引き取ってもらう場合、パソコン3R推進協会が有償で回収します。料金は先述の「事業を受け継いだメーカーがない場合」と同じです。
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