5月29日、日本HPがPC向けのセキュリティ新ソリューションを発表、それらに対応した14型の新モバイルワークステーション「HP ZBook 14u G6 Mobile Workstation」シリーズ3モデルを7月に投入する。
同社が「世界で最も安全で頑丈なモバイルワークステーション」と呼ぶHP ZBook 14u G6 Mobile Workstationは、3840×2160ピクセル表示の4Kに対応した非光沢液晶ディスプレイ(600ニット、Adobe RGB比100%)に、32GBのメモリと2TBのPCIe SSD、4コア8スレッド動作のCore i7-8665U(1.9GHz〜4.8GHz)の第8世代CPUを搭載した最上位のクリエイターモデルを筆頭に、画面解像度を1920×1080ピクセル(400ニット)に、ストレージを512GB(PCIe)にしたパフォーマンスモデル、さらにCPUを4コア8スレッドのCore i7-8565U(1.8GHz〜4.6GHz)、メモリを16GBにしたスタンダードモデルで構成される。
GPUはAMD Radeon Pro WX3200(4GB)で、Thunderbolt 3端子やTPM 2.0準拠のセキュリティチップ、ポイントスティックとタッチパッドのデュアルポインティングデバイスなどを備える。価格は、それぞれ32万4000円、24万円、18万5000円(いずれも税抜き)だ。
ボディーサイズは326(幅)×234.3(奥行き)×17.9mmで重量は約1.6kgだ。CNCアルミニウムを採用することで軽さと高級感を獲得、米軍調達基準(MIL-STD-810G)のテストで19項目をクリアした頑丈なボディーが特徴だ。
近年、同社が力を入れているPCセキュリティソリューションでは、ディープラーニングAIを活用したマルウェア防御機能「HP Sure Sense」を新たにリリースし、HP ZBook 14u G6に標準で搭載される。また、Webからのダウンロード提供となるが、現行の「HP EliteBook x360 1040 G5」と「HP EliteBook x360 1030 G3」もSure Sense対象モデルとなる。
さらに、HP Device as a Service(DaaS)の新メニューとして、リアルタイムでマルウェアからの保護や脅威分析を提供するデバイス管理サービス「HP プロアクティブセキュリティ」を7月上旬から投入する。
発表会では、同社専務執行役員 パーソナルシステムズ事業統括 九嶋俊一氏が、「国内での生産体制を従来の週5日から365日に強化(2019年3月〜)することなどにより、2019年第1四半期のブランド別国内PC市場シェアが、国外メーカーでは初のトップを獲得した」と報告。
「働き方が大きく変化していく中で、PCやプリンタと行ったエンドポイントが最大のリスクになっている。これまでの防御方法ではゼロディ攻撃を防ぎ切れていないのが現状で、当社はハードウェアのレジリエンスを提供してきたが、より階層的に防御できる仕組みとソフトウェアとして、全体を管理できるサービスとなるプロアクティブセキュリティを今回発表した」と説明した。
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