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Macの性能を新次元に 新Mac Proの魅力とデザインに迫るWWDC 2019(1/3 ページ)

» 2019年06月05日 07時00分 公開
[林信行ITmedia]

 「WWDC 2019」が開催された。本来は真っ先に全体を俯瞰(ふかん)した速報記事を書くべきところだが、今年は例年以上にあまりにも発表内容が多く、全体をまとめて記事を書くのに時間がかかりそうだ。そこで、まずは注目の新製品、Mac Proから取り上げたい。

MacPro ユニークなデザインを採用した新Mac Pro

圧倒的高性能を追求したモデルにクリエイターから歓喜の声

 「Mac Pro」は、製品名の「Pro」が指し示す通り、個人ユーザーが家で使うためのPCではない。どちらかというと映像制作や音楽制作のプロフェッショナル、ゲームクリエイターやAR/VRなどのコンテンツを制作する人達が使う業務用のコンピューターだ。言い換えれば、良い作品を作るためにはお金に糸目をつけない人、あるいは例えある程度、高価であってもそれに見合う性能が利用できれば、それによって素晴らしい作品をつくって十分に元が取れる人達が使うコンピューターだ。

MacPro 新Mac Proと同時に発表された新しい純正ディスプレイ「Pro Display XDR」

 当然、筆者はそうした性能を使い切るような仕事はしておらず、正当な性能評価ができない。ただ、幸運にも筆者はアートやコンテンポラリーダンスなどの取材も続けており、クリエイターの友人は多い。そして彼らのTwitterやFacebookでの評価を見る限り、新Mac Proの評判は上々のようだ。

 例えば有名企業のCM映像制作から始まり、最近では渋谷駅から渋谷ストリーム(ビルの名称)までの2階通路の巨大壁面作品を制作/環境演出/体験設計なども行う気鋭の映像集団「WOW」の高橋裕士代表などは「やっと出た〜」とFacebookで素直に喜びの声を発していた。

 そんな最先端クリエイターの1人、「ライゾマティクス・リサーチ」の真鍋大度氏は、今回のWWDCにも参加していたので、夕食の席でMac Proについての感想を聞かさせてもらった(しかも、ごちそうになってしまいました。スミマセン)。

 真鍋氏を知らない人のために少しだけ解説をすると、PerfumeのライブやNHK紅白歌合戦での映像およびドローン演出、前回のリオデジャネイロオリンピック閉会式でのフラッグハンドオーバーでのAR演出を手がけたことであまりにも有名だ。

 2014年、AppleがMacの30周年を祝った際には、世界で最も注目すべき30組のクリエイターを選んできたが、その中の1人に選ばれた人物でもある。その縁で実は最近、Appleが世界展開するCMにも出演したことがあり、今回のWWDCでは新OS、macOS Catalinaの紹介直前の場面転換時に、WWDC会場の巨大スクリーンに大写しになっていた人物でもある(ちなみに写真が大写しで使われることは本人も知らなかったようで、香港からのフライトで本基調講演に遅刻して滑り込んだ本人は喜びつつも驚いていた)。

MacPro WWDC 2019の基調講演で流された映像に真鍋大度氏の姿が

 最近では、4月にミラノデザインウィークで彼らが手掛けたトヨタ自動車「LEXUS」の展示パフォーマンス「LEADING WITH LIGHT」(人間のダンサーと自動制御された光や壁によるパフォーマンス)など、10年近くに渡って毎年3〜4つは、彼の作品を見続けてきた。その経験から言うと確かにMac好きではあるものの、最も大切にしているのは自分が大事にしている作品そのものであって、作品でやりたいことがMacでできない場合は、見切りをつけてさらに適した他のPCを使ってきたことも知っている。

 AIやAR、ドローンや自動運転のロボットのプログラミングから音楽制作までも自ら行い、これまで人類が見たのないようなダンスパフォーマンスといった、最先端テクノロジーがあって初めて可能になるギリギリの未来を常に追求しつづけているだけに、ここ数年なかなかアップデートされず、性能が古いままになっていたMac Proには苦い思いを抱いていたのかもしれない。それだけに新Mac Proの登場はかなり喜んでいた。

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