キーボードは、テンキー付きの6列アイソレーションタイプを採用する。今回からVAIO S13/S11同様の「チルトアップヒンジ」を導入しており、ディスプレイを開くとキーボード面に適度な角度が付き、手首への負担が少ない快適なタイピングが行える。
キーボードベゼルとパームレストを、フラットなアルミニウムの1枚板で構成した「フラットアルミパームレスト」を備える。高い剛性を確保するとともに、表面にヘアライン加工を施し、上質感を演出している。
キーピッチは、主要キーで約19mmのフルサイズ、テンキー部分は約16mmとなっている。主要キー部分がしっかりと広い上にEnterキーのサイズも大きく、カーソルキーの配置にも工夫が見られ、ミスタイプしにくい配列だ。キーストロークは約1.5mmと据え置き型としてはやや浅めだが、入力時の感触は悪くない。
キーボードの手前に、確実な操作が行える2ボタン式のタッチパッドを搭載している。パームレスト右端には、Windows Hello対応の指紋センサーも装備している。セキュリティを確保しつつ、パスワード入力なしにスピーディなログインが可能だ。
ベンチマークテストの結果を見ていこう。評価機のスペックは、CPUがCore i7-8750H、メモリが32GB、ストレージが第三世代ハイスピードSSD 256GB(Samsung PM981)、OSが64bit版Windows 10 Pro(1809)という内容だ。
中でも注目したいのが、CINEBENCH R15のCPUスコアだ。この「1148cb」というスコアは、6コア12スレッドのCore i7-8750Hを搭載した製品の中でも高いスコアで、CPUの性能をしっかり引き出していることが分かる。
ちなみに、2019年1月にレビューしたVAIO SX14 ALL BLACK EDITION(Core i7-8565U搭載)の同テストのスコアは「663cb」だ。Intelの第8世代ではモバイル向けのUシリーズのCPUが大幅にパワーアップしたが、Hシリーズも同様に性能が大きく向上しており、このスコア差から、Hシリーズを搭載しているアドバンテージがはっきりと確かめられる。
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