DDR4メモリの値上がりと品薄傾向は、先週までに広がっていた懸念の延長線をなぞるように進んでいる。
ドスパラ秋葉原本店は「DDR4-3200以上の16GB×2枚キットで、光るタイプはレア化のスピードがすごいです。値上がりよりも品薄化が激しくて、その勢いが8GB×2枚キットにも広がってきた感がありますね」と語る。
ただ、先週比で明らかに売り切れが増えたショップは複数あるが、「ウチはまだぎりぎり耐えている感じです」(パソコン工房 秋葉原BUYMORE店)というところもあり、状況のシビアさにはバラつきが見られる。
そうした差異も時間の問題でならされていく可能性もあるが、あるショップは「2週間前は仕入れ自体にストップがかかっていましたが、今週になってそれなりに発注できるようになりました。供給自体は改善された印象です」と話していた。ただ、続けて「もちろん値上がりはしていますし、国際情勢を見ても予断を許しませんけどね」と語られるように、楽観する向きはない。
なお、他のフラッシュ系パーツを見ると、品薄傾向はまだ顕在化していないが、値上がりの動きはじわじわと広まっているようだ。テクノハウス東映は「microSDHC/SDXCは32GBなどの低容量タイプの値上がりが目立ちます。生産工程的にも代理店のストック的にもボリュームゾーンは上の容量に移っているので、こうした情勢の影響を受けやすいんだと思います」という。
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