15型ノートPCの価値を再定義した“モダンPC”時代の新モデルASUS「ZenBook 15」を試す1台でデュアルディスプレイを搭載(2/4 ページ)

» 2019年09月10日 12時00分 公開
[田中宏昌ITmedia]

しっかりとした作りのボディー

 ボディーは天面と底面、パームレスト面にアルミニウム合金を採用している他、天面部分には、ZenBookのデザインアイデンティティーとなる真円のヘアライン加工が施されている。ボディーの剛性は高く、ちょとした持ち歩きの際も気になることはない。

 ボディーカラーはロイヤルブルーで、キーボード上部にピンクゴールドのアクセントカラーを配置し、中央部分に「ASUS ZenBook」のロゴがある。

ZenBook 15 天面部分にZenBookを象徴する真円のヘアライン加工が施されている。ボディーカラーはロイヤルブルーのみの展開だ

主要キーは扱いやすいものの少々気になる入力環境

 キーボードはバックライト機能を備えたイルミネートタイプで、キーピッチは約19.05mm、キーストロークは約1.4mmあり、キー入力時もカチャカチャという耳障りな音がせず、しっとりとしたキータッチは好印象だ。

 細かいところでは、キートップの中心部が約0.15mmくぼんでいたり、液晶ディスプレイを開くと本体がチルトして約3度の傾斜がついたりと、入力しやすい環境を追求している。

ZenBook 15 テンキーを備えたフルサイズの103キーのキーボードを用意。英字配列モデルはない

 その一方で、テンキーを搭載している点は賛否が分かれるところだろう。数字の入力が多い人はテンキーが必須であり、本機もボディーの幅を従来より狭めながら、テンキー部分を約15.5mmピッチに狭めることにより、かろうじてテンキーを収納するなど努力の跡が見られる。

 また、ZenBookシリーズはキーボードの右上(一般的なノートPCではDeleteキーの位置)に電源ボタンを並べるため、文字を削除するつもりがスリープ状態に入るなどの誤動作を引き起こしていた。その点、本機はテンキーがあるおかげでDeleteキーのミスタイプは物理的に防げるわけだ。

 ただ、本機の場合はScreen Pad 2.0部分にテンキーを呼び出せることを考えると、無理して詰め込むならカーソルキーを大きくしたり、他のキーから一段下げるなどしたり、ゆとりのキー配置を目指してほしかったところ。せっかく良好な入力環境を備えているだけに惜しいと感じてしまう部分ではある

ZenBook 15 液晶部分は約145度まで開閉できる。本体底面が約3度チルトアップすることで、底面にあるスピーカーからのサウンドの広がりや底面からの吸気を確保する

手堅くまとめたインタフェース

 インタフェースは必要十分というところで、左側面に3.5mmのヘッドフォン/マイク端子とUSB 3.0(Type-A)、右側面にSDメモリーカードスロット、USB 3.1 Gen2(Type-C)、USB 3.1 Gen2(Type-A)、HDMI、DC入力の各端子を用意する。外付けGPUを搭載しているだけに、USB Power Deliveryのサポートは難しかったのかもしれないが、今後に期待したい部分ではある。

 無線機能は、IEEE 802.11a/b/g/n/ac、Bluetooth 5.0とそつなくまとまっている。

ZenBook 15 左側面に3.5mmのヘッドフォン/マイク端子とUSB 3.0(Type-A)端子を用意する
ZenBook 15 右側面にSDメモリーカードスロット、USB 3.1 Gen2(Type-C)、USB 3.1 Gen2(Type-A)、HDMI、DC入力端子を並べる
ZenBook 15
ZenBook 15 前面(上)や背面(下)に端子類は用意されず、すっきりとしたデザインになっている
ZenBook 15 前面下部にステレオスピーカー(1W×2)を内蔵する。また、底面から吸気し、キーボードの上部(液晶ディスプレイ下部)から排気する

 ACアダプターは120Wと、ノートPC向けとしては大容量で、サイズも約68.5(幅)×138(奥行き)×23.5(厚さ)mm、重量も約330g(電源ケーブル込みだと約418g)と大柄だ。電源ケーブルは3ピン(いわゆるミッキータイプ)となっている。

ZenBook 15 ACアダプターは大柄で、電源ケーブルは3ピンタイプだ

 バッテリー容量は71Whのリチウムポリマー(着脱不可)で、最大9.4時間の駆動が可能だ。実際にどれくらい動作するかは次のページのベンチマークテストで確認しよう。

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