冒頭で、本機は性能を重視したモデルと書いたが、CPUはTDP 15WのIntel第8世代Core i7-8565Uを採用し、4コア8スレッド(1.8GHz〜4.6GHz)で動作する。メインメモリは16GB(LPDDR3-2133)、ストレージはPCI Express 3.0 x2接続の512GB SSDと手堅くまとまっている。
GPUは、Turing世代のGeForce GTX 1650(4GB DDR5メモリ)で、Optimus Technologyをサポートしており、バッテリー駆動時や負荷の低い作業時は自動的にCPU内蔵のGPU機能(Intel UHD 620)に切り替わる。なお、OSは64bit版Windows 10 Home(1809)だ。
この辺りの性能はどうなのか、ベンチマークテストで調べてみよう。
以下に各種テストの結果をまとめたが、CPUの性能を測るCINEBENCH R20や、総合的なシステムパフォーマンスを計測するPCMark 10でもバランスの良い値を記録した。
また、PCMark 10 Modern Office Battery Lifeを実行したところ、液晶ディスプレイの輝度を最大にして状態でバッテリー残量が残り2%になるまでの駆動時間が6時間56分、パフォーマンススコアは6445と、実利用でも十分なバッテリー駆動時間と優れた性能を実証した。画面輝度を下げれば、通常のビジネス用途で1日稼働させることも可能だろう。
ゲームタイトルでは、ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズ ベンチマークの1920×1080ドット最高品質で7797(非常に快適)だった。グラフィックス性能を測る3DMarkでは、Time Spyが2939、Fire Strikeが6659、Sky Diverが19772、Night Raidが20829と3Dゲームも含め、負荷の軽いゲームに関しては最高画質で、カジュアルなタイトルも快適に楽しめるだろう。ただ、GeForce GTX 1050の後継となるGeForce GTX 1650だけに、高負荷のかかるタイトルは荷が重く、画質を落とす必要がある。
一方で写真の現像や動画の編集など、GPUパワーを必要とする場面では、外付けGPU搭載モデルらしい処理速度を見せてくれる。
評価機のSSDはIntel 660p 512GB(PCI Express 3.0 x2接続)と、圧倒的な速さではないものの実用十分なスピードを確保している。
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