PC界の“ワークマン”GPD MicroPCの「シリアルポート」を活用する:シリアルポートはこう使え!(3/3 ページ)

» 2019年09月27日 07時30分 公開
[長浜和也,ITmedia]
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“工具”PCだからこそ丈夫でなければならぬ

 以上のように、机上のPCならぬ屋外でバリバリ使いまくるGPD Micro PCなので、「外でどれだけ使いやすいか」は重要な評価ポイントになる。

 先日掲載したレビュー記事で「立ち姿勢で使いやすいか」を検証したが、“両手で持って親指入力”にちょうどいいキーサイズとポインティングデバイス(タッチパッドと左右クリックボタン)の配置がナイスというのは、紹介した通りだ。唯一、ディスプレイの開く角度が足りず、腰の位置に持ったGPD Micro PCのディスプレイがユーザーの視線に正対できない問題があったが、視野角が178度と広いこともあってあまり気にならない。

 ただし、検証中において晴天の洋上で使用する機会があったが、ディスプレイパネルが光沢タイプであったため、空の光を反射してとにかくディスプレイが見にくい。バッテリー駆動時間を長くするにはディスプレイの輝度を抑えるのが上策だが、画面内容が見えないことにはどうしようもない。そのため、本機を屋外で使うときはほぼ全期間において最高輝度で使うことになった。

光沢パネルゆえ、晴天の屋外では最大輝度で使う必要があった

 それが前提となると、バッテリー駆動時間に影響を及ぼすはずだ。そこで、バッテリー駆動時間を測定するベンチマークテスト「BBench 1.0.1」でディスプレイ輝度を「全10段階中、下から6段階目」に設定した状態と、「最高輝度」に設定した状態とでそれぞれスコアを比較してみると、40分近い差が出ている。

BBench 1.0.1のテスト結果
ディスプレイ輝度 持続時間
6レベル 6時間22分4秒
10レベル(最大輝度) 5時間42分49秒

 バッテリー駆動時間に与える影響としては、本体内部に搭載する冷却ファンも考慮しなければならない。採用するCPUはGemini Lake世代のCeleron N4100で、TDPは6Wと省電力だがそれでも発熱対策のために冷却ファンは回しておきたい。

 本体には冷却ファンをオフにする専用スイッチがあり、ユーザーが明示的に止めることも可能だが、白昼屋外で使っていると本体の熱はかなりのもので、ファンを止めて使用するのはちゅうちょするほどだ。晴天下の屋外利用では常にファンが回って電力を消費するという想定で、モバイルバッテリーなどの対策を講じておくのが無難だ。

 本機は小さなボディーで外装が樹脂製なため、頑丈さに不安を覚えるかもしれない。公式Webサイトの説明では、外装パネルは剛性を示す指標「ロックウェル硬度」(押し込む力にたいしてどの程度くぼむのかで硬度を測定する)で109R(一般的なABS樹脂は30R〜118R)、高さ1.5mの落下試験におけるクリア確率は97.63%と説明している。

 ただ、底面の多くに冷却外気の給気用スリットを設けているなど、防じん対策についてはほぼない状態だ。防水防滴についても同様と考えていいだろう。落下に対するダメージ軽減はある程度期待できるが、屋外作業で不可避の防じん防水防滴に関しては、ユーザー側でハウジングなどの工夫が必要だ。

 しかし、こういった創意工夫こそが、かつてのモバイルPCには欠かせない要素となっていた。Windows 10時代にシリアルポートを利用できる喜びをかみしめながら、本機に最適なケースやハウジングを見付けてみようと思う。

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