PC界の“ワークマン”GPD MicroPCの「シリアルポート」を活用するシリアルポートはこう使え!(1/3 ページ)

» 2019年09月27日 07時30分 公開
[長浜和也ITmedia]

 中国のPCベンダーShenzhen GPD Technologyの超小型PC「GPD Micro PC」。本体サイズが153(幅)×113(奥行き)×23.5(厚さ)mmの極小ボディーに、多種多様なインタフェースを搭載している。イマドキのモバイルPCで主流となる13.3型ディスプレイ搭載のプレミアムモデルが、見た目の良い薄いボディーを実現するために、インタフェースを必要最小限に絞っているのとは対照的だ。

Shenzhen GPD Technologyの超小型PC「GPD Micro PC」

本当のワークマシンはレガシーインタフェースを載せている

 前回の記事では、立って両手入力が無理なく行えるGPD Micro PCを細かく見てきたが、本機ならでは大きな魅力がある。今回はそのあたりをチェックしていく。

 本機が備えるインタフェースは豊富だ。左側面にUSB 3.0(Type-A)を1基、メディアカードリーダーとしてmicroSDカードスロットを備える他、背面に映像出力としてHDMI 2.0、USB 3.0(Type-A)を2基、外部ディスプレイ出力(DisplayPort Alternate Mode)かつ充電用インタフェース(USB Power Delivery、以下USB PD)用のUSB 3.1 Type-C(本機はUSB PD 2.0に準拠)端子を1基用意する。

左側面にUSB 3.0(Type-A)とmicroSDカードスロットを用意する

 加えて、背面に有線LAN用(1000/100/10Mbpsイーサネット準拠)のRJ-45とRS-232C用のD-Sub 9ピンを備える。どちらも採用モデルが少ないが、特に後者はモバイルPCに限らず、搭載するモデルがほとんどなくなったインタフェースだ。個人向け製品において搭載モデルは“ほぼ絶滅”したといっていいだろう。

 その使い勝手を考えるに、無線接続が大前提のモバイルデバイス、こと超小型PCの本機において、有線LANやシリアルポートは「必要ないし無駄だし、その分本体を軽く小さくしてほしいし」と考えるのは至極当然の要望かもしれない。

背面にシリアルポート(RS-232C)、HDMI、USB 3.0(Type-A)×2、USB 3.0(Type-C)×1、有線LANポートを備える

 しかし、GPD Micro PCのコンセプト(正しくは日本販売代理店の天空が考えたキャッチコピーの1つ)「『工具』として使えるGPD最小のプロフェッショナル向けポケットパソコン」を考えた場合、両コネクターとも搭載必須といえる。

 ITに限らず、技術の進化は日進月歩であるのと同時に、1度できた工業製品や生産設備は長きにわたって存在し続ける。かつ、古くからある制御用インタフェースの多くでRS-232CもしくはRJ-45を採用している。このような事情を鑑みるとき、超小型PCであってかつ“工具”PCでもある本機は、RJ-45もRS-232C用D-Ssu 9ピンも本体に搭載しなければならない、といえるだろう。

底面のカバーを外したところ。バッテリー容量は7.6V 3100mAh(23.56Wh)を上下に重ねており、左上に128GBのSSDを装備している

 ちなみに、小型軽量化重視のユーザーは「ならば専用コネクターにインタフェース変換用アダプタケーブル(通称“豚の鼻”)を用意すれば済む話じゃないか」と反論するかもしれない。しかし、大昔にPCカードモデムとデータ通信対応公衆電話(俗にいう“グレ電”、NTTの呼称は「ディジタル公衆電話」)の組み合わせでモバイルコンピューティングを経験し、その使い勝手の悪さと面倒くささを知る者としては、「簡便確実をモットーとする業務用デバイスとして豚の鼻利用が前提なんてありえない」と述べておきたい。

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