早速、実物をチェックしていこう。外見は、従来モデルから全くと言っていいほど変わっていない。今回の評価機は色が異なるためやや分かりづらいが、ボディーサイズも同じ。正面と背面では、カメラ回りにわずかに違いが見られるくらいだ。
異なるのは本体右側面の端子で、Mini DisplayPortがUSB Type-Cへと変更されている。ポートの大きさがほぼ同じせいで違っていることに気付きにくいが、両製品を外見から見分ける場合、ここが手がかりになるだろう。
USB Type-CポートはUSB PDに対応しており、手持ちの最大45WのUSB PD充電器で試したところ、上限いっぱいの45W(20V/2.25A)での急速充電が行えた。機材の関係でそれ以上の出力は試していないが、ACアダプターが従来の44Wから65W仕様へと改められていることを考えると、さらに高い電流/電圧での充電にも対応する可能性が高い。
では、出力の低いUSB PDアダプターはどうだろうか。ノートPCではUSB PD対応であっても出力が低すぎると充電が行えなかったり、接続しているのにバッテリーの消費ペースの方が速く残量が増えない場合もあったりするが、試したところ本製品では、最大出力18WのiPhone 11 Pro/iPad Pro付属のUSBアダプター(9V/2A)でも充電が行えた。
この場合、バッテリー残量が85%からフル充電まで1時間前後かかるなど、充電速度はお世辞にも高速とは言えないが、テキスト入力やブラウジング、動画のストリーミング再生(AbemaTV)を行いながらでもバッテリーは回復が見られたので、十分に実用的だ。
本製品は駆動時間が最大13.5時間から10.5時間へと減少しており、このこと自体はマイナスなのだが、外出先でいざという時にUSB PD対応モバイルバッテリーで駆動させられるのは、従来モデルにない強みだ。駆動時間をそろえるために本体重量が何十gも増えるよりは、こちらの方が融通が利いてよいだろう。
ところで、処理性能は実際どのくらい向上しているのだろうか。評価機(Core i5-1035G4/8GB/256GB)と従来モデル(Core i5-8250U/8GB/256GB)でベンチマークテストを行うと、PCMark 10におけるスコアは、約21.8%向上していた。
どちらも4コア8スレッドで動作しており、テキスト入力メインであれば体感できる差はないが、画像編集など一定の処理能力が必要な作業を行う場合は心強い。またCrystalDiskMarkの結果を見ると、書き込み性能がより高速化しているようだ。
モデル名 | Surface Pro 7 | Surface Pro 6 | 伸び率(%) |
---|---|---|---|
PCMark 10 Score | 3597 | 2954 | 121.8% |
Essentials | 8136 | 6694 | 121.5% |
App Start-up score | 10381 | 7960 | 130.4% |
Video Conferencing score | 7054 | 6379 | 110.6% |
Web Browsing score | 7350 | 5909 | 124.5% |
Productivity | 5735 | 4569 | 125.5% |
Spreadsheets score | 6992 | 5691 | 122.9% |
Writing score | 4704 | 3669 | 128.2% |
Digital Content Creation | 2709 | 2287 | 118.5% |
Photo Editing score | 4240 | 2919 | 145.3% |
Rendering and Visualization score | 1608 | 1401 | 114.8% |
Video Editting score | 2918 | 2928 | 99.7% |
モデル名 | Surface Pro 7 | Surface Pro 6 | 伸び率(%) |
---|---|---|---|
Q32T1 シーケンシャルリード | 1982 | 1393.5 | 142.2% |
Q32T1 シーケンシャルライト | 816.4 | 171.5 | 476% |
4K Q8T8 ランダムリード | 527.1 | 348.4 | 151.3% |
4K Q8T8 ランダムライト | 249.5 | 96.2 | 259.3% |
4K Q32T1 ランダムリード | 290.7 | 197.3 | 147.3% |
4K Q32T1 ランダムライト | 266.3 | 125.6 | 212% |
4K Q1T1 ランダムリード | 43.4 | 31.0 | 140.1% |
4K Q1T1 ランダムライト | 113.9 | 69.4 | 164.1% |
続いては、入力環境をチェックする。
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