続いてキーボード回りについて見ていこう。前述のようにタイプカバーは従来モデルと同じ型番で、表面にAlcantara素材を用いたSurface Pro Signature タイプカバー(税込み2万1340円)も変わらず用意されている。
タイプカバーが同一ゆえ、テキスト入力にまつわる使用感は同じだ。具体的には、約19.5mmと余裕のあるキーピッチにより、左右の指が干渉せず快適なテキスト入力が行える。この種の製品としてはきちんとしたストローク感もあるほか、キー配列も違和感がない。
一方、横幅が広いこともあり、タイピング時にわずかにしなる他、中央付近ほど入力音が響きやすい傾向はそのままだ。気になるようなら、マグネットで吸着する折り返しの部分を本体に吸着させず、デスクにぴったり付けてタイピングを行った方がよいだろう。このあたりは個人のキー入力の強さにもよるし、運用でカバーできるので大きな問題ではない。
タイプカバーで1つ気になるのは、タッチパッドの位置がかなり右寄りということだ。指をホームポジションに置いた時、タッチパッドが真下ではなく、右にずれた状態になるため、意図せず右寄りの部分に触れてしまうことがある。海外製PCではまれに見かけるが、本製品はスペースキーから見ても右に寄っており、やや極端だ。
Surface Pro 3以前のタイプカバーの頃は問題がなかっただけに、なぜ以後のモデルでこうなったのか個人的には不思議だが(スクロールを快適に行うために広げるならば、右方向にだけ広げるのも解せない)、どうしても慣れない場合は設定で機能をオフにし、マウスを使う方法もある。ただし、そうなるとモビリティーが低下するので悩ましい。
なお、このタイプカバーには指紋認証機能付きのモデルも用意されている。本製品を使ってすぐ片付けて移動し、移動先でまた使うといった繰り返しが多い場合は、指紋認証が使えるとロックをスムーズに解除できて機動力が向上する。価格は約3千円増しとなるが、上記のような使い方が多い場合は、こちらを選ぶことをお勧めする。
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