次に画面構成を見ていこう。ホーム画面の左列に並ぶ6つのアイコンは、いわば大分類に相当しており、それぞれのアイコンをタップすることで中央のコンテンツエリアが切り替わる仕組みだ。この6つの大分類は、順序の入れ替えや削除・追加には対応せず、全て固定となっている。
アイコンは上から「書棚」「書店」「ノート」「保管庫」「アプリ」「設定」で、電子書籍および電子ノートの利用を強く意識していることが分かる。ただし「書店」は日本語非対応ゆえ実際に利用できず、また「保管庫」も同様だ。ユーザーの多くが使うのは「書棚」「ノート」の2つだろう。これらは次回の後編で詳しく見ていく。
上部のステータスバーには、バッテリー残量やWi-Fiステータスなどのアイコンが並んでおり、それらをタップすることで、Androidではおなじみの通知メニューが表示される。その上段には、一般的なAndroidでは画面の一番下に表示される、ホームボタンや戻るボタンを配置したナビゲーションバーが表示される。
つまり、本製品ではインタフェースが画面上部に集約されているわけだが、画面サイズの大きさゆえ、何らかの操作のたびに画面の上まで指を持っていくのは面倒だ。そこで活用したいのが、画面右下に常時表示されている「ナビボール」なるインタフェースだ。
このナビボールを使えば、前の画面に戻ったり、アプリ一覧を表示して切り替えたりする操作が簡単に行える他、E Inkに合わせてアプリを最適化する画面も呼び出せる。カスタマイズも容易なので、積極的に活用するとよいだろう。
話が前後するが、セットアップの手順にも触れておこう。本製品はAndroid 9.0をベースにしているが、セットアップのフローはAndroidのそれとはかなり異なっている。
具体的には、最初に言語設定を選んでから、タイムゾーンとスタイラスの効き手を選択するだけで、すぐにホーム画面が表示される。プライバシーポリシー確認の画面を除けば、セットアップ画面と呼べるのはわずか3画面だ。
この時点ではWi-Fiやロック画面のパスワードなどが未設定なので、あとから設定画面を開いて1つずつ設定していく。必要な項目だけを設定すればよいという意味では便利だが、セットアップの段階で一通り済ませるのが当たり前の通常のAndroidと比べると、やや戸惑う。
なお、設定画面の項目自体は、Androidのそれと非常に似通っており、それほど迷うところはないが、自動スリープやシャットダウン、ネットワーク切断までの時間など電源管理回りの設定は、デフォルトよりも長めに変更した方がよい。いざ操作をした時に、Wi-Fiがつながっておらず再接続からやり直しになった、といったストレスから解放されるからだ。
次にGoogle Play ストア回りを見ていく。
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