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日本HPが「Spectre」「ENVY」の新2in1モデルを順次発売 「LTE」「リアルウッド」も用意

» 2019年12月04日 17時15分 公開
[井上翔ITmedia]

 日本HPは12月4日、「Spectre(スペクトル)」「ENVY(エンビィ)」ブランドのプレミアムノートPCの新製品を発表。同日から順次販売を開始する。同社のWeb直販の他、一部モデルについては家電量販店などでも取り扱う。

(記事中の価格は全て税別)

Spectre x360 13

 Spectre x360 13は、13.3型ディスプレイを搭載するコンバーチブルタイプの2in1 PCで、Intelが提唱する「Project Athena」に準拠。2018年モデルからボディーサイズを削減したことで、設置面積が11型台のノートPC相当まで抑えている。LTE通信機能を備えるモデルも用意した。

 ボディーカラーはアッシュブラックとポセイドンブルーの2つを用意し、直販価格は13万9800円からとなる。

Spectre x360 13 Spectre x360 13(アッシュブラック:LTE搭載構成)
Spectre x360 13 Spectre x360 13(ポセイドンブルー:写真は米国英語キーボードだが、日本向けモデルは全て日本語キーボードを搭載)

 CPUは第10世代Coreプロセッサ(Ice Lake)で、モデルによってCore i5-1035G4またはCore i7-1065G7を搭載する。メインメモリはLPDDR4x規格で、容量はCore i5モデルが8GB、Core i7モデルが16GB(オンボード実装で交換・換装不可)となる。

 SSDはPCI Express接続(NVMe M.2)で、容量は256GB、512GB、1TBのいずれかとなる。512GBと1TBのSSDはOptane Memory H10(32GB)と一体化したものだ。

 ディスプレイはフルHD(1920×1080ピクセル)のIPS液晶または4K(3840×2160ピクセル)の有機ELで、いずれも反射抑制加工が施されており、タッチ操作とペン操作に対応する。2020年早春をめどに電子プライバシーフィルター「HP Sure View」搭載モデルも追加するという。

 Windows Hello(生体認証)は顔と指紋の両方に対応している。顔認証で用いるカメラモジュールは、3辺狭額縁を実現するために新開発品だ。

ディスプレイ 4Kの有機ELディスプレイを搭載する構成も用意している
カメラモジュール カメラモジュールは新型。極小サイズながら顔認証に必要な赤外線撮影にも対応する

 ポート類は、左側面にイヤフォン/マイクコンボ端子、USB 3.0 Type-A端子とNano SIMカードスロット(LTEモデルのみ)を、右側面にThunderbolt 3(USB 3.1 Type-C)端子×2とmicroSDメモリーカードスロットを備える。Thunderbolt 3端子はDisplayPort出力とUSB Power Delivery(USB PD)による電源入力を兼ねている。

 Wi-Fi(無線LAN)はWi-Fi 6(IEEE 802.11ax)対応で、Bluetooth 5.0も利用できる。

 LTEモデルは、Intelの「XMM 7560 LTE-Advanced Pro」を搭載。SIMカードはnanoサイズに対応する。SIMロックはかかっていないが、ダイワボウ情報システム(DIS)が提供するMVNOサービス「DIS mobile powered by SBM」のSIMカードを無料で付帯できる。このサービスはソフトバンク回線を利用するもので、月間7GBの高速通信を最大3カ月間無料で利用できる(更新プランを契約すれば有償で継続利用可能)。

 なお、LTEモデルのボディーカラーはアッシュブラックのみとなる。

左側面 左側面。USB 3.0 Type-A端子はフタ付きだ(写真はLTE非対応モデル)
右側面 右側面。スイッチはWebカメラのオン/オフを切り替えるものだ

 ボディーサイズは約307(幅)×194.5(高さ)×16〜18.5(厚さ)mm、重量はモデルにより約1.22〜1.25kgとなる。OSはモデルによりWindows 10 HomeまたはWindows 10 Pro(共に64bit版)をプリインストールする。

ENVY x360 13/15(追加モデル)

 ENVY x360 13は13.3型、ENVY x360 15は15.6型ディスプレイを搭載するコンバーチブルタイプの2in1 PC。既に今回、追加モデルとして「Wood Edition」とセラミックホワイト(13のみ)を発売する。

ENVY x360 13/15 Wood Edition

 ENVY x360 13/15 Wood Editionは、パームレストとタッチパッドに天然木材を採用したモデル。直販価格は13 Wood Editionが9万2800円から、15 Wood Editionが12万2800円からとなる。

Wood Edition 左がENVY x360 13 Wood Edition、右がENVY x360 15 Wood Edition。パームレストとタッチパッドが天然木材となっている(ENVY x360 15 Wood Editionは米国英語キーボードだが、日本で販売されるモデルは全て日本語キーボードとなる)
天然木材 パームレストとタッチパッドは天然木材。触りごこちはまさしく木の板のそれだ

 なお、パームレストやタッチパッドの以外は通常モデルと同じスペックとなっている。

 ENVY x360 13のCPUは第2世代AMD Ryzen Mobileプロセッサ(APU)で、モデルによってRyzen 3 3300U、Ryzen 5 3500U、Ryzen 7 3700Uのいずれかを搭載している。メインメモリはDDR4規格で、モデルによって8GBまたは16GBをオンボード実装する。SSDはPCI Express接続(NVMe M.2)で、256GBまたは512GBを搭載する。

 ENVY x360 15のCPUは第10世代Coreプロセッサ(Comet Lake)で、モデルによってCore i5-10210UまたはCore i7-10510Uを搭載する。メインメモリはDDR4規格で、モデルによって8GBまたは16GBを実装する。SSDはPCI Express接続(NVMe M.2)で、256GB、512GBまたは1TBを搭載する。512GB SSDモデルの一部は、Optane Memory H10(32GB)を一体化したSSDを搭載している。

ENVY x360 13(セラミックホワイト)

 従来のENVY x360 13のボディーカラーはナイトフォールブラックのみだったが、先述のWood Editionの他、日本限定の新色としてセラミックホワイトが追加される。直販価格はナイトフォールブラックと同じく8万9800円からとなる。

ENVY x360 13(セラミックホワイト) ENVY x360 13のセラミックホワイト(写真は試作機で米国英語キーボードだが、全て日本語キーボードとなる)

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