以上見てきたように、本製品は頑丈さを求める人にはまたとない製品だ。純正のSmart Keyboardであれば、本体に加えて背面を保護するカバーを別途買い求める必要があるが、本製品であればオールインワンで済み、さらに本体の側面や隅も保護できる。ボタンも覆うなど、なるべく開口部分を減らして水やホコリの侵入を防ごうとする設計思想が見て取れる。
また、Smart Connectorを経由してiPad本体に接続できるので、Bluetoothのペアリングのような煩わしい作業も不要で、機内モード時などBluetoothが使えない環境でも扱える。税別1万6800円という価格は決して安くはないが、純正のSmart Keyboardは同1万7800円、背面に保護カバーを追加すると2万円を超えることを考えれば、そう極端に高価でもない。
一方でネックなのは重量で、約605gとiPadそのものの重量(Wi-Fiモデルで約483g)を完全に超えてしまっている。iPadと合計で1kgを超えるとなると、もはやノートPCと変わらず、ややためらう人もいるだろう。
もう1つ、キーボードがUS配列なのもネックとなりうる。US配列に慣れている人にとっては何の問題もないだろうが、併用しているデバイスで日本語JIS配列を使っている場合、本製品だけ別のキー配列でやっていけるのかは、なんとも悩ましいところだ。
なお同社からは、同じ第7世代iPad対応でありながら、仕様が全く異なるBluetooth接続のキーボード一体型ケース「SLIM FOLIO」もリリースされている。次回はこちらについて、本製品との違いも含めて紹介する。
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