外付けディスプレイの位置を決めたら、初期設定をしていく。
外付けディスプレイを初めて接続した場合、一般的には「ミラーリング(複写)」、つまりノートPCで表示している内容をそのまま表示する。表示領域を広げたい場合は「拡張」を選ぶ必要がある。
Windows 10の場合には、デスクトップ画面で右クリックをし、「ディスプレイ設定」を選択。「ディスプレイ」の画面にある「マルチディスプレイ」の項目で、プルダウンから「表示画面を拡張する」を選択すると、ディスプレイごとに違う表示が行われるようになる。
表示位置の調整をしたい場合は、「ディスプレイ」画面の上部にある「ディスプレイの選択と配置を整理」の部分に表示されている四角形の枠をドラッグアンドドロップで動かす。表示位置を入れ替えたい場合も、同じくドラッグアンドドロップすれば良い。入れ替えたら、「適用」をクリックして、意図通りに表示されているかどうかを確認しよう。
例えば、ディスプレイを上下に並べたい場合は、外付けディスプレイをノートPCのディスプレイの「上」に持っていって、四角形が上下に並ぶようにしよう。
macOSの場合は、「システム環境設定」にある「ディスプレイ」から「配置」のタブを選択し、「ディスプレイをミラーリング」のチェックを外すと表示を拡張できる。
Touch Barを搭載するMacBook Proの場合は、Touch Barに表示される「ディスプレイを拡張」をタップするだけで接続は完了する。
ディスプレイの並びを整えるには、同じく「配置」の画面で四角形を並び替える。選択中の画面が赤くなるので、分かりやすい。メイン画面がMac本体のディスプレイ以外に移ってしまった場合には、四角形の上部にある白い枠のみをドラッグアンドドロップで本体ディスプレイの画面に移すことで元に戻せる。
ディスプレイを拡張すれば、多くの作業が便利になる。しかし、注意点もいくつかある。
例えば、当たり前ではあるが、表示を拡張しているとGPUやCPUへの負荷やメモリへのアクセスが増える分、消費電力が増す。よって、バッテリーで稼働している場合は、稼働時間が短くなる。
また、画面によって色味が異なることにも意識しておきたい。写真や動画の色味を調整したり、デザインを整えたりする場合、同じファイルでもディスプレイによって色が違って見える可能性がある。「編集した時と何か違う」ということも十分にあり得るので、仕事で映像の調整をする場合は、色味的に信頼できるディスプレイで作業することをお勧めしたい。
注意点もあるが、サブディスプレイを用意することで、ノートPCの作業環境は非常に快適なものとなる。特に自宅での労働は不自由な点も多いが、サブディスプレイを整えて、少しでも心地よく乗り越えてほしい。
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