本製品はドライバのインストールなしで利用可能だが、同社のWebサイトで提供されている「ASUS DisplayWidget Software」というWindows用ユーティリティーを使えば、さらに便利に活用できる。
このユーティリティーでは、本体側の明るさやコントラスト調整、ブルーライト関連の調整など、さまざまな設定をWindows上から行える。画面の複製/拡張といった基本設定はWindows標準の設定画面で行いつつ、本製品ならではの細かな設定調整はこちらで行うという役割分担だ。
このユーティリティーを使った時だけ利用できる設定として、画面の向きの自動回転機能が挙げられる。画面の横/縦の切り替えは、Windows標準の設定画面でも、本製品正面左下のボタンからOSDメニューを経由しても行えるが(後述)、本体の向きに応じて画面を自動回転できるのはこのユーティリティーを使った場合だけだ。画面の縦横を頻繁に切り替える人は、導入しておく価値は高いだろう。
ちなみにこれを除けば、たいていの設定調整はOSDメニューでも行えるのだが、本製品は他社のそれに比べて、メニューが非常に操作しづらい。理由は明白で、本来であれば項目の選択にボタン2つ、「決定」で1つ、「戻る」で1つ、合計で4つのボタンが必要なところだが、本製品はそれを2つに集約しているためだ。
そのせいで、階層を1つ上がる時は他社製品では「戻る」ボタンを押せば済むところが、本製品は項目の最後まで移動し「戻る」アイコンを選択するという、分かりづらい操作方法になっている。上記のユーティリティーで何とかカバーできている格好だが、それゆえ現状では、Windowsがメインで、いざという時に本体側でも最小限の操作が可能というくらいに考えておいた方がよいだろう。
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