ASUS JAPANからモバイルディスプレイの新製品「ZenScreen MB16ACE」が登場した。同社のモバイルディスプレイにはUSB Type-C/HDMI両対応やタッチ対応、さらにはバッテリー内蔵といった機能をフル装備のモデルもあるが、今回の製品はインタフェースがUSB Type-Cに限定されていることからも分かるように、機能を絞り込んだモデルになっている。
メーカーから借用した実機を、筆者私物となるレノボ・ジャパンのノートPC「ThinkPad X1 Carbon(2019)」と組み合わせて、どのような特徴を持った製品なのかを紹介していく。
まずは本製品の仕様をチェックしていこう。パネルサイズは15.6型で、画面解像度は1920×1080ピクセル(フルHD)だ。IPS方式パネルを採用しており、ノングレアということもあって非常に見やすい。タッチ操作には非対応だ。
ベゼル部分は狭額縁で、他社のモバイルディスプレイと比べると幅もかなり狭い。ベゼルと画面はフラットではなく段差がある仕様だが、それゆえ画面を伏せて置いた時も、画面に傷がつく恐れが少ない。
また、ベゼルがフラットではないにもかかわらず、ボディーは非常に薄いのも目を引く。部分的には薄くとも、下部はかなりの厚みがある「ナンチャッテ薄型」でもない。
重量は約710g(実測では705g)とされているが、これは例によって本体のみの重量で、スタンド兼用カバーの重量を加えると合計では実測974gとなる。競合製品ではカバー込みで1.5kg近い製品も存在するので、1kgを切るのは、本製品のメリットの1つと言えるだろう。
ただし、このスタンド兼用カバー、両面を挟んで保護する他社製品と異なり、画面だけを覆う仕様だ。背面はむき出しのままなので、そのままバッグに放り込むのはやや不安だ。現実的には全体を覆う保護ケースを別途調達すべきで、この重量は(特に他社製品との比較では)差し引いて考えた方がいい。
正面左下にOSDメニュー操作用の2つのボタン、右下に電源ボタンが配置されている。側面ではなく正面に物理ボタンを搭載するのは、モバイルディスプレイとしては珍しい。作りもしっかりしておりチープさは全く感じない。
端子はUSB Type-Cのみという割り切った仕様で、HDMIは搭載しない。付属の変換アダプターを使えばもう1つ別のつなぎ方も可能だが、これについてはお勧めしない。詳しくは本稿の最後に述べる。
早速、ThinkPadに接続してみよう。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.