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USB Type-C専用モバイルディスプレイ、ASUS「ZenScreen MB16ACE」を試すモバイルディスプレイの道(1/4 ページ)

» 2020年05月15日 12時00分 公開
[山口真弘ITmedia]

 ASUS JAPANからモバイルディスプレイの新製品「ZenScreen MB16ACE」が登場した。同社のモバイルディスプレイにはUSB Type-C/HDMI両対応やタッチ対応、さらにはバッテリー内蔵といった機能をフル装備のモデルもあるが、今回の製品はインタフェースがUSB Type-Cに限定されていることからも分かるように、機能を絞り込んだモデルになっている。

 メーカーから借用した実機を、筆者私物となるレノボ・ジャパンのノートPC「ThinkPad X1 Carbon(2019)」と組み合わせて、どのような特徴を持った製品なのかを紹介していく。

ZenScreen MB16ACE ASUS「ZenScreen MB16ACE」。ボディーサイズは約360(幅)×226(奥行き)×8(厚さ)mmと薄型だ

接続はUSB Type-Cのみ。スタンド兼用カバーは前面のみ覆う仕様

 まずは本製品の仕様をチェックしていこう。パネルサイズは15.6型で、画面解像度は1920×1080ピクセル(フルHD)だ。IPS方式パネルを採用しており、ノングレアということもあって非常に見やすい。タッチ操作には非対応だ。

 ベゼル部分は狭額縁で、他社のモバイルディスプレイと比べると幅もかなり狭い。ベゼルと画面はフラットではなく段差がある仕様だが、それゆえ画面を伏せて置いた時も、画面に傷がつく恐れが少ない。

 また、ベゼルがフラットではないにもかかわらず、ボディーは非常に薄いのも目を引く。部分的には薄くとも、下部はかなりの厚みがある「ナンチャッテ薄型」でもない。

ZenScreen MB16ACE ボディーの厚さは約8mmと薄型でスタイリッシュだ
ZenScreen MB16ACE 背面。スタンドはマグネットなどで吸着するのではなく、本体を上から載せているだけだ
ZenScreen MB16ACE 付属品一覧。インタフェースはUSB Type-Cのみで、付属ケーブルは1本のみ
ZenScreen MB16ACE 狭額縁デザインを採用する。画面とベゼルの間には段差がある
ZenScreen MB16ACE 背面はフラットで段差もない

 重量は約710g(実測では705g)とされているが、これは例によって本体のみの重量で、スタンド兼用カバーの重量を加えると合計では実測974gとなる。競合製品ではカバー込みで1.5kg近い製品も存在するので、1kgを切るのは、本製品のメリットの1つと言えるだろう。

 ただし、このスタンド兼用カバー、両面を挟んで保護する他社製品と異なり、画面だけを覆う仕様だ。背面はむき出しのままなので、そのままバッグに放り込むのはやや不安だ。現実的には全体を覆う保護ケースを別途調達すべきで、この重量は(特に他社製品との比較では)差し引いて考えた方がいい。

 正面左下にOSDメニュー操作用の2つのボタン、右下に電源ボタンが配置されている。側面ではなく正面に物理ボタンを搭載するのは、モバイルディスプレイとしては珍しい。作りもしっかりしておりチープさは全く感じない。

 端子はUSB Type-Cのみという割り切った仕様で、HDMIは搭載しない。付属の変換アダプターを使えばもう1つ別のつなぎ方も可能だが、これについてはお勧めしない。詳しくは本稿の最後に述べる。

ZenScreen MB16ACE 重量は単体で実測705gだった
ZenScreen MB16ACE スタンド兼用カバーを取り付けた実測値は974gだ
ZenScreen MB16ACE スタンド兼用カバーは画面だけを覆うタイプ。同社は専用スリーブケースと呼んでいるが、カバーという方が的確だ
ZenScreen MB16ACE スタンド兼用カバー装着時も背面はガードされない。そのため、そのままバッグの中に入れるのはためらわれる
ZenScreen MB16ACE 正面左下には、OSDメニューを選択するための2つのボタンがある
ZenScreen MB16ACE 正面右下には電源ボタンと、簡易スタンドとして使うための穴(後述)がある
ZenScreen MB16ACE 端子はUSB Type-Cのみ。本体左側面の下、ちょうどOSDメニュー操作ボタンの横に位置する
ZenScreen MB16ACE USB Type-C端子搭載のPCであっても、DisplayPort Alternate Modeに対応していないと接続できない

 早速、ThinkPadに接続してみよう。

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